浦伸嘉代表「彼が入ってくれることでチームのバランスが整う」
広島ドラゴンフライズは今日、アイザイア・マーフィー(榎本新作)の入団会見を行った。
マーフィーは沖縄県出身、196cm88kgのポイントガード兼シューティングガード。ピマ・コミュニティ・カレッジから、NCAAディビジョン2のイースタン・ニューメキシコ大学に進学し、今回日本でプロキャリアをスタートさせることになった。
登壇した浦伸嘉代表は「我々の最大の武器である3ポイントシュートを生かせる補強を進めていたが、それにプラスしてゴールにアタックできて、外のシュートも打てる若い選手を探していた」と、マーフィー獲得の理由を語る。
昨シーズンの広島は3ポイントシュート成功率がB2で1位となる38.1%を記録したが、浦は「B1では今まで以上に対応されると思います」と考えている。「その中でペイントアタックがチームを救ってくれると思いました。マーフィーはペイントアタックもできて、外からの得点も取れるバランスが良い選手です。彼が入ってくれることでチームのバランスが整うことを期待しています」
基本的には2番ポジションとしての起用になるとのことだが、「シチュエーションによっては1番もやってもらいたい」と言い、こう続けた。「サイズもあるし将来的には1番ができる、その中でウイングもできるような幅が広い選手になってほしいし、日の丸を背負う選手になるうえでは必要になってくると思います。彼のサイズでアスレチックな動きができる選手が1番をできれば、日本としても強みになります」
「最低でも1試合で15点は取りたい」
続いて、マーフィーが日本語で「チームメートとプレーするのを楽しみにしています。チームメートのために頑張ります」と挨拶。記者からの「榎本新作とアイザイア・マーフィー、なんと呼べば良い?」との問いには「アイザイア・マーフィーが良いです」と笑顔で答えた。
「自分がここで活躍できると信じたからです。チームスタッフも選手もすごくしっかりしているので、プレーできるのが楽しみです」と、プロキャリアをスタートさせる場所に広島を選んだ理由を語ったマーフィーは、攻守ともに積極的なプレーに注目してもらいたいと話した。「ハンドリングをもっと強化したいし、ルーキーなので身体を大きくしたいです。身長もまだ伸びていると思います。プレー面ではオフェンスもできるけど、ディフェンスもアグレッシブにやりたい。そこを注目してほしいです」
2017年にはU19日本代表に選出され、八村塁とともにプレーした。そして「一番尊敬している選手は八村選手です。代表で一緒にプレーしましたが、彼は本当にプロフェッショナルでした」と、八村を目標としていることを明かした。
まずは「日本のバスケットは基本に忠実です」と語るように、Bリーグのバスケットに慣れることが必要だろう。それでも「最低でも1試合で15点は取りたい」と強気なコメントも飛び出し、「B2からB1に上がって広島にとってもチャレンジングなシーズンになるので、ハードにプレーしてチームに貢献したいです」と意気込んだ。
過去にB1に昇格したチームはいずれも苦戦を強いられてきた。マーフィーにはアグレッシブなプレーを発揮して、このジンクスを崩してほしい。