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クリッパーズ戦で待望のホームデビューを果たす

先日ジャズと10日間契約を結んだデイビッド・ストックトンが、今シーズン終了までの契約を勝ち取った。

ストックトンは、ジャズ一筋19年のキャリアを送ったジョン・ストックトンの息子。父親はNBA歴代1位の通算1万5806アシストという大記録を残し、1992年のバルセロナ五輪に出場した伝説の『ドリームチーム』の一員、そしてバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンドだ。

3月中旬にジャズと1回目の10日間契約を結んだストックトンは、これまで3試合に出場し、平均3.3得点を記録している。4月5日のクリッパーズ戦では待望のホームデビューを果たし、ファンはデイビッドを温かく歓迎。ストックトンが3ポイントシュートを成功させると、まるで勝負を決めるクラッチショットが決まったかのような大歓声が起こった。

試合後ストックトンは、Twitterにホームデビューの感想を投稿。ファンに向け「今夜のヴィヴィント(スマート・ホーム・アリーナ)の雰囲気は素晴らしかった。地元出身の自分のために最高の瞬間を作ってくれたファンの皆に感謝している」というメッセージを発信した。

4連勝で西カンファレンス4位に浮上したジャズだが、クリッパーズ戦では先発ポイントガードのリッキー・ルビオがハムストリングを負傷。バックアップのハウル・ネトは左手首の骨折であと1週間は欠場する見込みで、ジャズはストックトンをロスターに残す判断を下した。

ルビオの状態次第だが、レギュラーシーズン残り3試合を先発ダンテ・エクサム、控えストックトンという陣容で戦うかもしれない。そこで実力をアピールできれば、プレーオフでの出場機会が増える可能性もある。

プレーオフのような短期決戦では、一つのプレーでシリーズの流れが変わることも少なくない。ジャズが西の1回戦でホームコート・アドバンテージを得られる4位を死守し、もしレジェンドの息子であるストックトンがホームゲームで良いリズムを作れば、会場の雰囲気はジャズ一色に染まり、ヴィヴィント・スマート・ホーム・アリーナは要塞と化す。

ゴンザガ大学からプロに転向し、ニュージーランド、クロアチア、Gリーグで腕を磨いてきたストックトンに大舞台でのチャンスがやってくるかどうか、注目したい。