「コーチに名前を呼ばれてすごくうれしかった」
2018年1月28日のピストンズ戦で左膝膝蓋腱断裂の重傷を負ったサンダーのアンドレ・ロバーソンが、実に909日ぶりに実戦復帰を果たした。
7月24日に行われたセルティックスとのスクリメージ(練習試合)に途中出場したロバーソンは、約12分のプレーで5得点2リバウンド1スティール1ブロックを記録。試合勘を取り戻すにはしばらく時間がかかりそうなものだが、持ち味のディフェンスは健在だった。
試合を終えて取材に応じたロバーソンは、「いろいろな感情が込み上げてくる」と噛みしめるように語った。「不安だったり幸せだったり……。とにかくまたコートに立てて、コーチに名前を呼ばれてすごくうれしかった」
チーム練習をすべてこなせるようになったのは今月に入ってから。新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断されていなければ、今シーズンも全休に終わっていたところだ。長期のリハビリに取り組み、思うように回復が進まなくても努力することを止めなかったロバーソンの姿を見てきたヘッドコーチのビリー・ドノバンは、「長い2年だった。我々には想像もできないくらいのアップダウンを経験したと思う。彼がプレーする姿には私も感動させられた」とコメントしている。
試合後のインタビューでロバーソンが語ったのは、復帰までに重ねた自分の努力ではなく、これまでサポートしてくれた周囲に対する感謝の気持ちだった。
「僕が戻ると信じてサポートしてくれたオクラホマシティのファン、世界中のファンにありがとうと言いたい。みんなからのサポートには、これ以上ないくらいに感謝している」
Love to see it. pic.twitter.com/8YXic181ZV
— OKC THUNDER (@okcthunder) July 24, 2020