ファンの思いを背負う宇都宮ブレックスの竹内公輔「入場制限がかかったとしてもみんなの気持ちは届いている」

ファンの思いを背負う宇都宮ブレックスの竹内公輔「入場制限がかかったとしてもみんなの気持ちは届いている」

2020/07/30

竹内公輔

宇都宮ブレックスの新シーズンはライアン・ロシターが帰化選手として最初からプレーし、ジョシュ・スコットが新たに加わったことでリーグ屈指のインサイドの層を誇ることとなった。13年のキャリアを通じて常に主力としてプレーしてきた竹内公輔であっても、今回は激しいチーム内競争を強いられる。それでも、「ルールが変わった時点で競争は当たり前だと思っていました」と覚悟はできており、Bリーグ初年度以来の優勝に向けて準備を進めている。

「競争しつつ緊急事態に備えて準備したい」

──体育館での練習風景を動画で見ました。もう練習は始まっているのですね。

チーム練習はまだ始まっていなく、コーチ陣に個人練習を手伝ってもらっている感じです。なので、対人練習は全然やっていないです。人によってはパーソナルトレーナーをつけたり、地元に帰ってワークアウトする選手もいます。僕は宇都宮でずっとトレーニングしています。

──体育館が使えない期間はどのように過ごしていましたか?

緊急事態宣言が解けてからはジムが使えるようになりましたが、外に出られない時間が長かったので、のんびりしてましたね。

シーズン中は疲れがどんどん溜まっていくし、シーズン中に左肩と右のハムストリングを痛めていたのでリハビリをしたり。なかなか治らなかったのでMRIを撮ったりしっかり検査をしたかったのですが、クラスター等で病院に行けなかったです。2カ月経ってようやく検査できましたが、今は治ったので良かったです。

──病院に行けないのは大変でしたね。その中で楽しい時間はどんな時でしたか?

シーズン中は家族とあまり一緒にいれないので、家族といる時間ですかね。子供が外で遊びたがるので、人が少ない公園を探して遊んだりしていました。公園だったら3密にはならないですし。

──では新シーズンについてですが、ロシター選手が帰化しフルシーズンを戦うことになり、ジョシュ・スコット選手が新たに加わりました。インサイドのチーム内競争はかなり激しくなるのではないでしょうか?

今シーズンからルールが変わり、ベンチに外国籍選手が3人入るようになった時点で、誰が来ようと競争は当たり前だと思っていました。日本人ビッグマンにとっては厳しいルールになったと思います。

──確かに昨シーズンを見ても、インサイドを主戦場とする日本人ビッグマンはプレータイム確保に苦労していた印象です。

これは各チーム、ヘッドコーチの方針もあると思うんですけど、僕も監督だったら外国籍選手を使いますよね(笑)。勝つことが第一ですし。ただ、安齋(竜三)ヘッドコーチは全員で戦うチームを作ります。練習でできないことは試合でできないという考え方なので、練習でしっかり存在感を出せれば日本人ビッグマンであろうがチャンスはあります。

──キャリアを振り返ってみても、ちゃんとしたチーム内競争は初めての経験なのではないでしょうか? 気持ち的に違いなどはありますか?

プレータイムはある程度確保されていたので、競争はそこまでないですね。普通はどのチームも3人でインサイドを回すことになると思うので、そこで自分もなんとか割って入っていきたいと思っています。

競争は自分の成長にも繋がるのでしっかり戦いたいです。自分もベテランですがジェフ(ギブス)も40歳になりますし、スコットも大ケガをしていて、60試合を戦う上では一人でも欠けたら大変なので、競争しつつ緊急事態に備えて準備したいです。

竹内公輔

『「あいつスゲーな!」って思ってもらえたら』

──竹内選手が入ると、オフェンスの連携が良くなる印象がありますが、勝ち取る自信はありますか?

何とも言えないですけど、コーチ陣に手伝ってもらって練習はできているのでコンディションは良いです。

アウトサイドタイプのLJ・ピークが入って、僕はバランス的にもピークと一緒に出ることが多くなると思っています。僕はボールを独占する選手ではないのでスペーシングだったり、バランスを保つ面ではピークとはうまくやれると思っています。

──昨シーズンよりも選択肢が増えそうですね。

どうなるかわからないですが、外国籍選手が多いからといって勝てるとは思っていないです。日本人選手の良さもあるので、機能させるように良い部分を出していきたいですね。

──開幕はまだ少し先ですが、新シーズンを迎えるにあたって現在の心境はいかがですか?

昨シーズンは川崎(ブレイブサンダース)に連敗して最悪のスタートでした。もちろん、昨季の川崎は強いと分かっていましたが、注目度の高い試合で無様な試合をしてしまったので、それだけはしてはいけないと思っています。

──今年は琉球ゴールデンキングスと開幕で戦います。3年連続で1勝1敗で終えている相手ですが、印象はどうでしょう?

今は藤田(弘輝)ヘッドコーチに代わりましたけど、佐々(宜央)がヘッドコーチになってからチームが変わったと感じました。Bリーグ1シーズン目はディフェンス面で改善の余地があったと思いますが、ディフェンスが変わり、そこから優勝争いするチームになったと思っています。

──開幕戦で心に響くプレーがしたいと言っていましたが、具体的にどのようなプレーを見せたいですか?

ブレックスのファンはダンクとか3ポイントとかじゃなく、チーム全員でディフェンスを頑張って24秒を取ったり、ルーズボールに飛び込んだり、そういったプレーで盛り上がってくれます。そういうのを分かってくれているので、魅せるプレーも大事ですが、気迫のこもったプレーで勇気づけられたらと思っています。

──ポジションや役割によって魅せられるプレーは違うと思います。竹内選手はどこに注目してほしいですか?

どこですかね(笑)。分かりやすいのはダンクですけど、年齢も大分上なので「あの歳でまだあれだけ動けるんだ!」って思ってもらえるようなプレーをしたいです。

最近僕が高校生の時から見てるって言ってくれる方に会うことが多いんです。なので「あと5年はできるよ」って言ってくれるようなプレーをしたいです。「あいつスゲーな!」って思ってもらえたら、もうなんでもいいですけどね(笑)。

──では最後にファンへのメッセージをお願いします。

自分たちの強みはホームゲームでやるファンの後押しだと思うんです。もしかしたら入場制限がかかってアリーナに来ることができない人がたくさんいるかもしれないけど、いつも応援されている期待や気迫をしっかり背負ってプレーしたいです。会場に来れなくてもみんなの気持ちは届いているので、その思いに応えるように、100%の全部をコートで出し切ります。

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