ヤニス・アデトクンボ

「正直言ってMVPについて考えたことはない」

バックスのヤニス・アデトクンボは4月に「バスケットゴールを利用できないんだ。NBAの選手の多くは自宅にゴールがあるけど、僕は家でできるトレーニングをしている。エアロバイクに乗ったり、トレッドミルをしたり、ダンベルを上げたりね。身体は動かしているけどプレーはしていない」と発言していた。

だが、21日の練習後に取材に応じたアデトクンボはその発言を撤回し、心理戦を仕掛けていたことを認めた。「僕がジムを利用できないと考えていた人はきっと僕のことを知らないんだろうね。戦いで少しでも有利になればと思って言っただけのことだよ」

今シーズンのアデトクンボは平均29.6得点、13.7リバウンドをマークし、53勝12敗で東カンファレンスの首位を走るバックスを牽引してきた。2年連続でのMVP受賞はもちろん、史上3人目の最優秀守備選手賞との同時受賞の可能性も十分にある。しかし、本人は個人賞について興味がなく、チームの優勝だけを見据えていてる。

「正直言ってMVPについて考えたことはない。数日前に投票が締め切られることを知ったばかりだし、誰がMVPにふさわしいだとかの話題には触れないようにしている。僕の目標は日々成長し、チームの勝利に貢献することだ。それ以外のことはなるようになる。昨年もそうだった。チームが勝つことだけに集中しチームメートをサポートしたら受賞できた。MVPについていろいろ言われるだろうけど僕は気にしていない」

「僕が集中しているのは選手として成長すること、試合に勝つこと、チームが良いパフォーマンスを発揮できること、そして大きなトロフィーを獲ることだけだ。前回の優勝は1971年だったから、今年は絶対勝ちたい」