三河で『プロらしさ』を学び、富山グラウジーズへ移籍した岡田侑大「富山を日本一のチームにしたい」

三河で『プロらしさ』を学び、富山グラウジーズへ移籍した岡田侑大「富山を日本一のチームにしたい」

2020/07/17

岡田侑大

拓殖大を退学してシーホース三河に入団した岡田侑大は、持ち味であるオフェンス力を発揮し、2018-19シーズンの新人王に輝いた。飛躍が期待された昨シーズンは、数字は残すものの勝てない時期が続き、開幕から18試合続いたスタメン出場が途切れると、その後はプレータイムを取り戻せなかった。結果、Bリーグ新人王となったデビューシーズンから一転、プレータイムも得点も落として自ら「葛藤があって悩んだ」と語る1年に。そこから心機一転、岡田は富山グラウジーズを新天地に選んだ。岡田に加えてマブンガも加入し、魅力的ではあるがチームとして噛み合うのが簡単そうではないが、岡田は強い覚悟でこの挑戦に向き合っている。

英語の参考書を買うも「一回も読まずに眠っています」

──体育館を使用してチーム練習が行われているようですが、現在はどのような練習を行っていますか?

土日以外は朝にウェイトをして、お昼からはバスケの練習という感じです。自主参加ですけど、ほとんどみんな来ています。

──長期のオフとなりましたが、その間はどう過ごしていましたか。

京都の実家に帰っていたのですが、家に帰ったら犬を飼っていて、ずっと一緒に遊んでいました。ちょっと高かったですがベンチプレスの器具を買って、家でもトレーニングはしていました。家から出られなかったので、テレビゲームをやりまくっていましたね。スポーツゲームが好きなのですがバスケはやりすぎて飽きてしまい、サッカーとか野球のゲームをしていました。

あと英語の勉強をしようと思って参考書を3冊買ったんですけど、開いたらやる気をなくしてしまい、一回も読まずに眠っています。来シーズンのオフに暇だったらやります!(笑)

──やらない気配が漂っていますね(笑)。昨シーズンを振り返りたいのですが、そもそも移籍はずっと考えていたのですか?

いえ、そこまで本格的に考えてはいなかったです。前半戦は良かったんですけど、後半戦に入ってからプレータイムが減ったので、もう少し試合に出たいと思うようになりました。

──ダバンテ・ガードナー選手が加入し、オフェンスのポテンシャルが高い選手が集まりました。シーズン中に「良いメンバーが揃っていても、それだけは勝てないことを思い知らされました」と言っていましたが、想像以上に難しかったですか?

全員がやりたいプレーが違っていたし、予想以上に難しかったです。個人的にはボールが来ない状況が続いたり、ガードナーが止まった後に良いアクションができなかったかなと思います。

自分がやりたいプレーとヘッドコーチが求めてるプレーに違いがあって、本当はヘッドコーチが求めているプレーをしていかないといけなかったんですけど……。自分で言うのもなんですが、若いですし自分のプレースタイルを貫き通したかったです。いろんな葛藤があって、たくさん悩んだシーズンでした。

──悩んだ中で収穫を挙げるとしたら何になりますか?

1年目は試合に多く出させてもらって経験を積み、新人王も取らせてもらいました。2年目はスキルというより、プロ意識ですかね。学生のうちは守られている立場だと思いますが、どんな行動に対しても自分で責任を持たないといけないと。普段の生活もそうですし、ベンチの態度とかもそうです。良いプレーができなかった時に、僕は自分で考えてしまう人なので、周りに気を遣わせていたとも思いました。

岡田侑大

「マブンガ選手が入ったのは予想外でした(笑)」

──多くのオファーがあったと思いますが、富山を選択した決め手はなんでしょうか?

エージェントに自分が興味のあるチームを4つくらい伝えて、それで接触してくれたチームの中から選びました。

一番大きいのは東地区ということです。アルバルク(東京)とか千葉(ジェッツ)、宇都宮(ブレックス)と対戦回数が増えるので、それを一番楽しみにしています。あとは宇都(直輝)さんがいるバックコート陣に2番に僕が入ったことを想像した時に楽しそうだなと思って。宇都さんはパスが上手なのでそれを間近で見てみたいと思いました。自分も早い展開のバスケが好きなので、リバウンドからのプッシュができたり、走れることも魅力的でした。

──なるほど、どちらかと言えばコントロール型のポイントガードのほうが相性が良いと思っていましたが。

個人的にはコントロールしてくれる人のほうが好きです。でも、最近のBリーグはコントロールが好きな選手はいなくなってきたと思っていて、強いチームにはアタックするポイントガードが必ずいるなと。

──ジュリアン・マブンガ選手の加入も発表されました。

宇都さんと2人でハンドラーとしてやりたい気持ちが強かったので、マブンガ選手が入ったのは予想外でした(笑)。ハマれば強豪にも勝てるとは思うんですけど、その難しさを知っているので……。

──新加入の橋本(晃佑)選手も岡田選手とやるのが楽しみと言っていました。

僕も橋本選手とは合うと思っています。あれだけ外が高確率で入って身長も高いとなると、ピック&ポップだったり、さばけるところがあるので安心してドライブができます。今まではシュートまで持っていくスタイルだったんですけど、冷静にさばけるようになるのが目標です。

──強引に行ってもシュートまで持ち込めるのが岡田選手の強みなので、そこの判断は難しそうですね。

そこは今も練習していて悩んでるところもあります。いけるんですけど、外国籍選手にブロックされることも多いので。

岡田侑大

「両方に応えないと、この先プロで生きていけない」

──まだヘッドコーチが発表されていないので、新しい富山のスタイルについて個人的にどう思うかを教えてください。

マブンガ選手が4番だとチームとして合うと思います。京都(ハンナリーズ)の時は3番でアタックすることが多かったと思いますが、スクリーナーもして外も打つとなると、前田(悟)さんも外から打てるし、僕も宇都さんもドライブできると思うので。橋本選手がいる時はマブンガ選手を3番に上げたり、いろんなことができると思います。

──選択肢が多すぎてどれを使うかが重要になってきそうですね。岡田選手としてはやはり得点で貢献することが一番ですか?

自分が点数を取りに行けるメンバーだったら取りに行きますし、自分がさばいたほうがいいメンバーだったらパスを選択します。ポイントガードもしていきたいと思っていて、宇都さんと阿部(友和)さんから学んでいきたいです。結局はチームが何を求めるかだと思います。アシストや得点など求められるものはその時々で違うので、その両方に応えないと、この先プロで生きていけないと思っています。自分にとっては新しい挑戦です。

──強い覚悟がうかがえますね。では最後に富山のファンにメッセージをお願いします。

プロである以上、見てもらえる人に喜んでもらえるプレー、驚いてもらえるようなプレーをしないといけないと思っています。なので時には派手なプレーも必要で、お客さんを喜ばせながら勝てるチームになることが理想です。

このメンツでは少ないコミュニケーションじゃ合っていかないと思うので、今までにないくらい努力してケミストリーを高めたいと思っています。ここまでメンバーが揃った以上、僕も本気で一番になりたいと思っています。移籍が決まった時にすごく喜んでくれたので、その期待に絶対応えたいです。今までの悔しさを全部ぶつけて富山を日本一のチームにしたいです。

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