マイケル・ジョーダンに並ぶ866試合連続2桁得点
NBAのシーズンMVPを決める要素はいくつかある。その中でも主な評価対象になるのは、チームの勝利に大きく貢献できているかどうか、チームをリーダーとしてまとめ、成長させられているかどうかの2点だ。
これら2つを考えた場合、今シーズンの大本命はロケッツのジェームズ・ハーデンになる。ロケッツを球団史上初の年間60勝に導いたエースの実力は、言うまでもなくリーグトップクラスだ。シーズンMVP最終候補に入ることは間違いなく、他の候補に大差をつけてキャリア初受賞を達成する可能性も高い。
しかし、毎シーズンのように自分がMVPに相応しいと豪語する選手がいる。キャバリアーズのレブロン・ジェームズだ。今シーズンのレブロンは、これまで1試合も休まず75試合に出場し、平均27.6得点、8.6リバウンド、9.1アシストを記録している。7年連続NBAファイナル進出という実績も加えれば、強気の発言も理解できる。
ただ、キャブズは東カンファレンスの優勝候補と評価されたが、開幕後は新チームのケミストリーが機能せず失速。トレードデッドラインにはロスターを刷新する決断を下した。通常、こうした事態が生じたチームはそのまま沈むものだが、レブロンの支えによりキャブズは現在も東カンファレンスの3位をキープしている。
これだけメンバーを入れ替えてもチームとして機能できている要因は、レブロンというリーダーが手綱をしっかり握っているからに他ならない。そのレブロンは、シーズンMVPの行方について、『AP』にこう述べた。
「パフォーマンス、自分の成績、シーズンを通じてチーム起こった出来事、ケガ人続出、選手の入れ替わりがあっても沈没を回避できているわけだから、自分に投票できるなら、そうする」
レブロンは、3月28日のホーネッツ戦で41得点10リバウンド8アシストを記録し、118-105での勝利に貢献。この試合で達成したマイケル・ジョーダンに並ぶ866試合連続2桁得点という記録も、次の試合であっさり更新するだろう。
もしケビン・デュラント、ステフィン・カリー、ラッセル・ウェストブルック、ハーデンが現在のレベルに達していなかったら、ここ4シーズンは毎シーズンのようにレブロンがシーズンMVP筆頭候補と呼ばれても不思議ではなかった。
33歳の今も進化し続けているレブロンは、すでに存在自体がMVPと言っても過言ではない。
LeBron James stuffs the stat sheet with 41 PTS, 10 REB, 8 AST to propel the @cavs in Charlotte! #AllForOne pic.twitter.com/ADtz65QKXo
— NBA (@NBA) 2018年3月29日