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ハーデンは「自分たちにはもっと大きな目標がある」

3月24日、ロケッツがホームでペリカンズを114-91で下し球団年間最多勝利記録を更新した。

8連勝のロケッツは、この日に試合がなかった西カンファレンス2位ウォリアーズとのゲーム差を4.5に広げて独走状態に。レギュラーシーズンも残すところ9試合、この分なら西の第1シードでプレーオフに進出することも現実味を帯びてきた。

27得点6リバウンド8アシストで勝利に貢献したジェームズ・ハーデンは、球団記録更新について「レギュラーシーズンでチームが成し遂げた素晴らしい記録だ。でも、自分たちにはもっと大きな目標がある。これは目標に向かうためのステップにすぎない」と語った。

シーズン開幕前の時点では、ハーデンとクリス・ポールの共存について懐疑的な意見も多かった。ボールを保持することでプレーのリズムを生み出すタイプの2人の連携がうまく行かないと見られたのだが、蓋を開けてみれば今シーズンのロケッツはNBA史に残るオフェンスを展開するチームに成長。盤石と言われた王者ウォリアーズ1強時代に風穴を開けようとしている。

今シーズンのロケッツは過去のチームとは違う次元にあることを証明してきた。球団史上3回目の優勝を実現させられるのではないか、という期待も高まっている。それに、最強のライバルであるウォリアーズでは、ステフィン・カリー、ケビン・デュラント、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンが故障中で、全員がプレーオフ開幕を万全の状態で迎えられるとは限らない。

2017年のプレーオフでは、西カンファレンス準決勝でスパーズに敗れた。それでも今シーズンはポールという相棒が加わり、若手ビッグマンのクリント・カペラも大きく飛躍し、チームの完成度は増している。あとは、その真の実力をプレーオフで発揮し、目標を達成するのみだ。