広島ドラゴンフライズで優勝を目指す田渡凌「昇格組ということは、僕には全く関係ない」

広島ドラゴンフライズで優勝を目指す田渡凌「昇格組ということは、僕には全く関係ない」

2020/07/18

田渡凌

横浜ビー・コルセアーズで3シーズンを過ごした田渡凌は、今夏に広島ドラゴンフライズへの移籍を決断した。昇格組は新シーズンに苦戦してきた例が多いが、田渡は「むしろ勝てると思って僕は広島に来た」と力強く語る。クラブ初となるB1に挑戦する広島の勢いに魅力を感じたという田渡に、新シーズンの意気込みを語ってもらった。

「今までとは違うことにトライする必要があると思った」

──7月になりましたが、もうチームとは合流しましたか?

実は今日、広島に着いたところで、まだ合流できていないんです。

──田渡選手にとって初めての移籍ですが、緊張していますか?

緊張はしてないですね。新しいことがいっぱいなので慣れるのに時間がかかると思いますが、全部楽しみです。

──今回、広島に移籍した理由を教えてください。

今まで僕はアメリカで大学を選んだ時も日本に帰ってくる時も、一番最初に声をかけてくれて熱心に誘ってくれたところを選んできました。横浜に入った時もそうですが、今回広島に来たのも一番最初に声を掛けてくれて熱心に誘ってくれたからです。それと広島はB2から昇格してきて、新しくB1に挑戦をするチームで「やってやろう」という意気込みをとても感じています。自分が成長するためにも、今までとは違うことにトライする必要があると思い、そういった意味では新たな挑戦の場としてすごく僕に合っているチームだと思います。

──今までカテゴリーは異なりましたが、田渡選手が持つ広島の印象を教えてください。

インサイドとアウトサイドでしっかり軸になる外国籍選手がいて、そこにポイントガードがコントロールしながら中と外をバランス良く攻める印象があります。3ポイントシュートの確率も高いので、そこは僕も伸ばして行きたいです。

──昨シーズンの広島は40勝7敗の成績を残しています。カテゴリーは違えど、勝ち方を知っているチームだと感じます。

僕もそう思っています。実際に勝ち星が多いチームは勝てる理由があるし、組織としての力があるからだと思います。今まではB1とB2でディビジョンは違ったけど、勝ち方を知っているという部分で言えば、勝利数が物語っていますよね。

田渡凌

「B2の上位のチームはB1で戦っていける」

──とはいえ、広島はB1初挑戦です。田渡選手がリーダーシップを発揮してチームを引っ張るという気持ちはありますか?

ポジション的にもポイントガードはチームの中心であり、引っ張らないといけない立場だと思っているので、リードしていく気持ちはあります。でもそれは、僕が今までB1でやってきたからという理由ではありません。選手としてチームをリードしなければいけないのは、どこのチームにいても同じです。広島が今までB2にいたから、昇格組だからということは、僕には全く関係ありません。それに広島は実力がある選手が多いですし、だからこうやって昇格できたチームなので、そこに僕が新しい風を与えて一つでも多く勝てるように貢献したいです。

──『新しい風』とは具体的にどんなことを指していますか?

持ち味であるペイントアタックしてクリエイトするところができれば、チームにポジティブな影響を与えられる自信があります。あと、新シーズンは外国籍選手のベンチ枠も増えたし、同じく新加入の榎本(新作)選手も日本語は得意ではないと思うので、そういう部分では僕は両方しゃべれるので、コート内外でチームを良い方向にリードしていきたいです。

──昇格組のチームは苦戦するケースが多いです。そこへの不安はありますか?

そういう不安はありません。むしろ勝てると思って僕は広島に来たので。それに広島には知っている選手も多いし、どれだけの技術や能力があるのかも分かっています。外国籍選手の能力やチームのレベルの高さも踏まえた上で、B2の上位のチームはB1で戦っていけると僕は思っています。

クラブと契約前に話した時も、『チャレンジャー』という言葉がすごく出てきました。B1の舞台でどれだけ戦って行けるのかという挑戦も含め、チャレンジ精神がとても強いですし、そこが広島の魅力でもあると思っています。

──新シーズンの田渡選手の目標を教えてください。

合流していないので明確なチーム目標はまだ言えません。ただ、僕が毎年言っていることですが、毎試合で勝つ気持ちでいるし、その先に優勝があると思っています。なので、目指すところも優勝であるべきだと思っています。

個人的には他のポイントガードと同じことをしていても意味がないので、『田渡凌はこうだ』という唯一無二の選手になりたいです。そして、チームを勝たせられるポイントガードになることです。

──これまでプロとして3シーズンプレーしてきましたが、その手応えはどれぐらいですか?

3年間でゼロです。実際にすごく負け越していたし、それこそ降格争いをしていたチームだったので。そこはポイントガードの責任が大きいと感じています。なので今年こそは、という気持ちですね。

──移籍もしましたし、田渡選手自身も新シーズンに懸ける思いが強いということですね。

もちろんです。僕の場合は年々その思いが増していて、昨年よりも良い自分をという思いでやっています。なので、今年は今までで一番気持ちを込めたシーズンになると思います。

──広島ファンの方も期待していると思います。

いろいろなメディアを通しても期待してもらっていることは伝わってきます。だからこそ良いパフォーマンスを見せないといけないという責任感もあります。でもやっぱり楽しみが大きいので、早くシーズンが始まってほしいですね。

田渡凌

「広島には一度も来たことがなくて、入団会見の時が初めて」

──広島で迎える新シーズンで一番楽しみにしていることはなんですか?

広島のホームで、お客さんの前でプレーするのがすごく楽しみです。横浜でデビューした時もそうですが、一番最初の試合はすごく興奮したのを覚えているし、自分の記憶にも残っています。なので、最初のホームゲームで良い活躍をしてチームが勝てるように頑張りたいし、それが一番楽しみですね。

──今まではカテゴリーが違ったので、試合で広島に来ることもなかったと思います。

そうなんですよ。実は広島には一度も来たことがなくて、入団会見の時が初めてでした。

──本当に未知の土地に来たんですね。

はい。ただ、バスケに集中するためには、こういう土地に来た方が良いと考えていました。僕は関東育ちだから友達もみんな関東にいるので、正直、広島にはチームメート以外の知り合いはいません。だからこそバスケに集中するには適した場所だし、自分が成長するために必要な変化だと思います。

──初広島とのことですが、プライベートで楽しみにしていることはなんでしょう?

関東と中国地方では街並みが全然違うので、散策が楽しみですね。さっきコンビニに行った時にすごく古い排水溝みたいなのがあったんですが、これはいつからあるんだろうとか、すごく気になったりして。僕は歴史が好きなので、この街の歴史を知りたいです。広島は世界で誰も味わったことがない経験をしている街ですし、長い歴史の中でつらい過去もある街なので、ちゃんと広島の歴史を学びたいです。

──今日はこの後、何をするんですか?

今から家具を買いにいかないといけないんですよ。全部こっちで買おうと思っていたので、何も持って来てないんです。

──なかなかの作業が待っていたんですね(笑)。車は持ってきました?

むしろ車で来ました(笑)。一人で運転して来て大阪で一泊しましたけど、運転自体は9時間ぐらいかかりましたね。本当に長距離ドライバーの方ってすごいと思いました。マジでキツかったです(笑)。

──それでは最後に、広島ファンへのメッセージをお願いします。

今シーズンから入団してお世話になります、田渡凌です。皆さんに熱いパフォーマンスを見せて、少しでもワクワクする、そしてまた会場に試合を見に行きたいと思ってもらえるような選手になりたいと思うので、楽しみにしていてください。僕も皆さんに会えるのを楽しみにして練習に励みたいと思います。今シーズンもよろしくお願いします。

1件のコメント

  • @wotasuke より:

     こういう意気込みを持った選手、素晴らしいですね!
     2020-21シーズン、広島ドラゴンフライズの田渡凌選手に注目したいと思いました。

     群馬クレインサンダーズに来てくれた日本人4選手も、サンダーズがB1に昇格(翔鶴)するために来てくれた意気込みを感じ、とても頼もしいです!!

RECOMMEND