JR・スミス

契約がなかった間に『鬱状態』だったことも明かす

レイカーズと契約を結んだJR・スミスが取材に応じ、再びNBAでプレーする心境を語った。

かつてはキャバリアーズでレブロン・ジェームズとともにNBA優勝を勝ち取ったJR・スミスだが、レブロンが退団した2018-19シーズンは11試合に出場しただけでチームを離れることに。2018年11月20日のピストンズ戦で、途中出場から6分間プレーしてから1年半以上、公式戦から遠ざかっている。

契約は今シーズン終了まで。34歳の彼にとって先のキャリアはいまだ見えないものとなっているが、それは気にしていない。「一日ずつやっていくよ。一呼吸ずつを大事にして、その時をできるだけ楽しもうとしている。大人になってからのほとんどの時間をNBAで過ごしてきた者にとって、それを失った時のカルチャーショックはとても大きいんだ。だから僕はその時を感謝したいし、来シーズンがあるとしてもこれっきりだとしても、自分が得たこの時間を最大限に楽しみたい」

表舞台から遠ざかっている時にはひどく落ち込んでいたと彼は言う。

「数カ月の間、何もしたくなかった。大のゲーマーなのに2Kで遊ぶのも嫌だった。バスケもしたくないし、トレーニングもやりたくなかった。バスケットボールに関することは何もしたくなかったんだ。最も高いレベルでプレーすることを長く愛し、楽しんできた者にとって、自分のキャリアが完結しないまま終わったという状況は鬱になるものさ」

シーズン再開を前に、エイドリー・ブラッドリーが家族の都合によりチームを離れることを表明。それでJR・スミスに出番が回ってきた。自分の力を示す場所をようやく見付けられた彼が「楽しみたい」というのは当然のこと。先々を考えるよりも今ここでできるベストを尽くすことで、彼は自分のキャリアを再び高みへと持っていこうとしている。その意識がNBA優勝を狙うレイカーズの大きな力になるかもしれない。