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今シーズンを通してベストコンディションを維持

NBA選手の契約には、様々な出来高条項が付けられている。球団が指定した成績、出場分数など、その条件は選手によって異なるが、年俸額に上乗せられる金額がシーズン終盤の特別なモチベーションになるケースは少なくない。

ラプターズのカイル・ラウリーの契約にも出来高が設定されており、今シーズンは20万ドル(約2100万円)のボーナスを得られるようになった。『ESPN』によれば、ラウリーがボーナスを得る条件は、オールスター選出と年間65試合出場だったという。

今シーズンが12年目のラウリーは、今もポイントガードとしてトップレベルを維持。唯一の懸念材料は過去の故障歴だったが、ボーナス効果も手伝ってか、ここまでトップコンディションをキープしている。

東カンファレンス1位のラプターズにとって、ラウリーは相棒のデマー・デローザンとともに代えが利かない選手だ。今シーズンはチームケミストリーが仕上がった印象が強く、球団史上初のNBAファイナル進出も夢ではない。その実現のために、ここでラウリーに抜けられるわけにはいかない。これまでより身体のケアに対する意識を向けさせる意味でも、ボーナスという手法は効果的だったのかもしれない。