ザイオン・ウイリアムソン

「彼はちゃんと成長できる人間だ」

ザイオン・ウイリアムソンは2019年のドラフト全体1位指名でペリカンズに入団したが、シーズン開幕直前に右膝の半月板を手術した影響で年明けまで欠場が続いた。

1月22日のスパーズ戦でようやくNBAデビューを果たすとシーズンが中断されるまで19試合に出場し、平均23.6得点、6.8リバウンド、2.2アシストを記録。即NBAレベルに対応し、前評判通りの活躍を見せている。ザイオンのフィジカルの強さやスピード、身体能力の高さはプレーを見れば一目瞭然で、近い将来、NBAを代表するプレーヤーになることは間違いないだろう。

しかし、ペリカンズの先輩でチームメートのJJ・レディックがザイオンに初めて会った時に最も印象に残ったことは、彼のプレー云々ではなく人間性だと『Bill Simmons podcast』に出演した際に語った。

「まず、あんなに有名な19歳の青年に今まで出会ったことがなかった。彼は若くして有名人になったけど、ちゃんとした人間で頭でっかちでもない。若いザイオンにとって一番大切なことは、正しい習慣や成長方法を学ぶことだと思うけど、その心配すらいらない。彼はちゃんと成長できる人間だ」

選手がチームメートの長所を語ることは今に始まったことではないが、前評判通りの活躍をしているザイオンだけに期待せずにはいられない。ペリカンズはシーズン中断前の時点で西カンファレンス10位につけ、フロリダ州オーランドで再開予定のシーズンに挑む。同カンファレンス8位のグリズリーズとは3.5ゲーム差でプレーオフ進出を十分狙えるだけに、ザイオンの今後の成長も楽しみだが、まずは再開後のオーランドでの彼のプレーに注目だ。