NBA

『Black Lives Matter』運動も大いに影響

NBAは7月30日にオーランドのディズニーワールドで2019-20シーズンを再開するが、一部の選手はすでに不参加を表明している。フロリダ州での新型コロナウイルス感染者数の増加やシーズン後の契約、ケガのリスク、全米で広がっている『Black Lives Matter』運動など様々な事情から不参加を決めたようだ。

トレイルブレイザーズのトレバー・アリーザは12歳の息子と時間を過ごすことを優先し不参加を決断した。アリーザは現在息子の親権をめぐり元妻と係争中で、シーズン再開の時期と裁判所が指定した息子の訪問期間が重なってしまった。アリーザはチームに帯同しないことにより100万ドル(約1億600万円)~180万ドル(約1億9千万円)ほどを失うと予想される。

ウィザーズのダービス・ベルターンスは過去に左膝前十字靭帯損傷を2度断裂しており、ケガのリスクを避けるために不参加を決めた。今シーズンのベルターンズは平均29.3分間の出場で平均15.9得点を記録し、1試合あたり8本3ポイントシュートを打ち成功率は42.4%とキャリアハイの数字を残した。今シーズン後にフリーエージェントとなり、球団もベルターンズの決断を尊重し、新たに契約をオファーする意向だ。

ウィザーズのジョン・ウォール、ネッツのケビン・デュラントはケガのため不参加を表明した。ウォールとデュラントは2019-20シーズンを全休しリハビリに励んできた。ケガの回復にあてられる時間が延びたことで今シーズン中の復帰も囁かれていたが、再発リスクを考慮して来シーズンからの復帰に照準を合わせることになった。

ネッツのカイリー・アービングは3月に肩の手術を受けたためプレーはできない。それでも、ジョージ・フロイド事件後に広がった人種差別に対する抗議運動に尽力すべきだとしてシーズン再開に反対している。また、アービングと同様にジャズのボーヤン・ボグダノビッチ、スパーズのラマーカス・オルドリッジ、サンズのケリー・ウーブレイJr.は手術を受け、今季絶望となっている

選手はシーズン再開への参加・不参加の意思を6月24日までに球団に知らせる必要がある。