「今は何が正しい結論なのか分からない」
来月末から2019-20シーズンが再開される予定のNBAだが、ここにきてアメリカ国内から世界中に広がっている人種差別撲滅を訴える運動を考慮し、プレーしない可能性を仄めかす選手も増えている。クリッパーズのルー・ウィリアムズも出場するか、それとも拒否するか葛藤し「今は50%」と、現在の心境を明らかにしている。
『CoStar』に出演したウィリアムズは、黒人男性のジョージ・フロイドさんが死亡した事件について触れ「世界が癒しを求めているかもしれない。そのために自分たちがコートに立つ必要があるのかもしれない。でも、もし今後も黒人の子供や大人が警察官の暴力を受けて命を落とすようなことがあって、怒りが収まらない状態になってしまったら、ユニフォームを着てプレーすることが得策なのか分からない」とコメントした。
また、バスケットボール選手として試合に出場するのが仕事と理解しているからこそ、選手としての自分と、人種差別反対運動に加わる気持ちがある自分とのバランスを取るのが難しいとも話している。
「今は何が正しい結論なのか分からない。慌ただしい中で答えを見つけようとしている。自分たちには生活のため、家族を養うための仕事があって、それと同時に自分は黒人でもある。だから、もし出場するのなら、リーグと話し合いができるのかどうか知りたい。出場する場合、どれだけリーグというプラットフォームを利用できるのかが知りたい。ジャージーにBlack Lives Matter(黒人が直面する諸問題を考え、社会全体を改革すべきという主張)とつけられるのか、コートに同じメッセージをつけられるのかどうかは分からない。難しい問題だよ。だからこそ、今は出場するかどうかに関しては50%としか言えない」
出場に難色を示しているネッツのカイリー・アービング、レイカーズのエイブリー・ブラッドリー、ドワイト・ハワードらに続いてウィリアムズも出場を拒むのかどうか、今は各選手が結論を出すのを待つことしかできない。