「保証がなければ欠場するんだろ、とは思われたくない」
NBAは7月末から2019-20シーズンを再開する。しかし、ヒートのバム・アデバヨは再開前に3週間のトレーニングキャンプを行ったとしても、選手たちは4カ月半も試合から遠ざかっていたため、強度の高いプレーオフ争いは身体への負担が大きく、ケガ人が増えると考えている。
先日『The Associated Press』の取材に対しアデバヨは、今オフにルーキー契約からの契約延長を控えているジャズのドノバン・ミッチェル、セルティックスのジェイソン・テイタム、キングスのディアロン・フォックス、レイカーズのカイル・クーズマとともに、ケガをした場合の何らかの保証をリーグに求めたと話した。
「僕らの主張は『契約を延長する予定だから、オーランドでの試合が安全に行われてケガ人が出ないようにしたい』というものだ。もしケガをしても、給料が確実に支払われるように支援してほしい」。この5選手は、1億ドル(約108億円)以上で契約を延長すると予想されていて、ケガした場合の経済的損失は甚大だ。
選手会のエグゼクティブディレクター、ミッシェル・ロバーツはアデバヨらの懸念に理解を示し、リーグに対して選手の権利が守られるよう保証を求めている。また、リーグ関係者によると、選手がNBAファイナルまで戦った場合の約3カ月間の補償額は最低で40万ドル(約4300万円)になるという。
アデバヨは保証の有無にかかわらず試合に出場するつもりだが、保証については5人で協議を続けていくという。「僕たちの最終目標はプレーすることだ。『保証がなければ欠場するんだろ』とは思われたくない。僕らはプレーしたいし、チームが優勝できるよう頑張りたい。ただ、ケガをしたら僕らの家族や生活が変わってしまうことも、考えなくてはいけない」