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キャブズ、セルティックスの『2強』を抜き首位を堅持

東カンファレンス首位のラプターズが、3月7日に行なわれたピストンズ戦をオーバータイムの末に121-119で勝利し、リーグ最速でプレーオフ進出を確定させた。

119-119の同点で迎えたオーバータイム残り1.1秒にフレッド・バンブリートの決勝ジャンプシュートをアシストしたデマー・デローザンは、ゲームハイの42得点で勝利に貢献した。

東は開幕前からレブロン・ジェームズのキャバリアーズか、カイリー・アービングのセルティックスの2強による争いになると思われた。しかし、キャブズは新チームが機能せずに自滅。セルティックスは1月と2月に調子を落とした。その隙に首位に浮上したラプターズは、その後も勢いを落とさずに、6連勝でプレーオフ進出一番乗りを決めている。

今シーズンのラプターズは、3ポイントシュートへの意識を大きく変えた。昨シーズンは1試合24.3本だった3ポイントシュートの試投数が、今シーズンは32.8本にまで増加。デローザンも昨シーズンの1.7本から2倍以上の3.6本に試投数を増やしている。チームスタイルとして現代型NBAの傾向に歩み寄ったのは、ポストシーズンで結果を残すために他ならない。2年続けてキャブズに煮え湯を飲まされた以上、今シーズンのプレーオフには強い決意を持って臨む。

注目すべきは10日のロケッツ戦だ。1月下旬から負け知らず、現在17連勝中のロケッツをホームに迎える。両チームとも目先の1勝にこだわる必要のない状況にあるが、リーグで最も好調なチーム同士の対決とあって、どのようなパフォーマンスが見られ、どう決着するかが楽しみだ。