ハワード

人種問題に関して明確な姿勢を表明

レイカーズのドワイト・ハワードが、7月末からフロリダ州オーランドのディズニーリゾートで再開予定の2019-20シーズンの試合に出場しない意向を発表した。

ハワードは代理人を通じて『CNN』で声明を公開。その冒頭では、ネッツのカイリー・アービングがアメリカ国内を揺るがしている人種差別問題への抗議として、試合に参加しないよう選手たちに呼びかけた姿勢に同調すると記してある。そして、人種問題に関する変化を強く求めている内容となっている。

「僕はカイリーの意見に賛成する。バスケットボールやエンターテイメントは、今は妨げになってしまうだけだ。僕たちNBA選手は、ほとんどの人が手にしていない富を得ているから、大した妨げにはならないかもしれない。特に現在の風潮を考えると、財力がある者にはさほど影響はなくても、富を持たない人たちまで同じように影響がないかのようになってしまいかねない」

「僕は自分にとって初めてのNBA優勝を何よりも勝ち取りたいけど、僕たちの団結こそ大事な戦いだと思う。この機会を逃すのは、あまりにももったいない。今ほど家族のことを気にかけた時はなかった。僕たちはこの機会を生かすべきだ」

「今以上に家族と時間を過ごすことなんてなかった。僕たちの団結は、自宅で家族と過ごす時間からスタートする。ヨーロッパ諸国の植民地化により、僕たちの豊潤な歴史は奪われた。そして僕たち自身も、まだ結論を出せていない。妨げになるものが少ないほど、自分たちについて再認識する活動に力を入れられる。国家は人で成り立っている。黒人やアフリカ系アメリカ人という表現は、民族でもなければ国籍でもない。今こそ、僕たち一族が国民として認められるべき時だ。この問題が解決するまで、バスケットをプレーするつもりはない」