ニコラ・ヨキッチ

「今まで彼の腹筋を見たことは一度もなかったね」

先日、ナゲッツの球団運営社長ティム・コネリーがニコラ・ヨキッチの現在のコンディションについて言及した。母国セルビアで中断期間を過ごしていたヨキッチは減量に成功し、送られてきた写真では別人のようだったと『Altitude Sports Radio』でコネリーは語った。「ビーチに行けるくらいの体型だ。腹筋が割れているんだ。見違えるほどの体になっている。ヨキッチは上半身裸の写真を送ってきたが腹筋が見えていた。今まで彼の腹筋を見たことは一度もなかったね」

球団幹部が選手を褒めるときは誇張されている場合が多いのが普通だが、コネリーのヨキッチの体型に関するコメントは嘘ではないようだ。インターネット上でシェアされている写真や動画からはヨキッチが真剣に肉体改造に取り組んできたことがうかがえ、ベオグラードのイベントに参加したヨキッチはモデルのような体型だ。

ヨキッチは2019-20シーズン中にも減量を行い、9kgから11kgほど体重を落とした。2月に減量に成功したのと同時に彼のパフォーマンスも上向き、平均25.5得点、10リバウンド、7.2アシスト、フィールドゴール成功率64%を記録した。減量がパフォーマンスの向上に貢献したと考えるのが自然だが、サイズを生かしたプレーが持ち味のヨキッチの場合はそうとも言えない。これまで太り過ぎだと度々批判されてきたが、彼にとってのベストの体重があると昨年『ESPN』の取材で話していた。

「今よりも少し体重を増やしたいと思っている。7kgほど落としたが、しっくりこない。対戦相手に押し込まれているということは体重が足りないんだと思う。相手に当たり負けないように体重を少し増やす必要がある」

減量がパフォーマンスに与える影響は選手によって異なるようだ。キャバリアーズのケビン・ラブは減量後に調子を落とし、後に不調の原因が痩せすぎだったことを認めた。逆にラプターズのマルク・ガソルは減量に成功してから復調した。

ヨキッチの減量が吉と出るか凶と出るかは7月末のシーズン再開後に明らかになる。