サンダー残留が濃厚と見られていたが、KDは移籍を選択
「NBAの勢力図を変える」と言われたケビン・デュラントの新天地が決まった。デュラントは2年5430万ドル(約55億円)の大型契約を結び、ウォリアーズの一員になることが発表された。
ウォリアーズはレギュラーシーズンこそリーグ最多勝利記録を塗り替える73勝(9敗)など記録的な強さを見せたが、プレーオフに入ってから主力選手のケガもあり失速。カンファレンス決勝ではデュラントが牽引するサンダーに敗退寸前まで追い込まれた。そしてファイナルではレブロン・ジェームズのパワーに屈する形でキャバリアーズに敗れている。
一昨シーズンにNBA制覇を成し遂げた後、昨シーズンは継続路線を採用したウォリアーズだったが、スティーブ・カー政権3年目を迎えるにあたり、今オフのFAの目玉であるビッグネームを獲得するチーム改革に踏み切った。
改革とはデュラントの獲得のみを指すわけではない。デュラントを迎え入れるためにはサラリーキャップの枠を空ける必要があり、制限付きFAのハリソン・バーンズとフェスタス・エジールの退団は確実。アンドリュー・ボーガットも金銭トレードとなることが濃厚だ。
新シーズンのスターターは、1番がステファン・カリー、2番にクレイ・トンプソン、3番にデュラント、4番にドレイモンド・グリーン、そして5番には新加入のザザ・パチューリアとなるだろうが、ショーン・リビングストンとアンドレ・イグダーラに続く、信頼に足るベンチメンバーをこれから揃えなければならない。
ちなみにデュラントとの契約は、2年目はデュラント側に選択権があるオプション。来夏にはデュラントが再びFAの目玉になる可能性もある。
そのデュラントはリオ五輪に参加するアメリカ代表の一員として調整中。ウォリアーズの前にアメリカ代表として、2大会連続の金メダル獲得を目指す。