ザック・ラビーン

「同じミスを繰り返してはいけない」

ブルズのザック・ラビーンは6月5日にチーム公式サイトの電話会議に参加し、2019-20シーズンが終了してしまったことや勝利の文化を作る必要性などについて語った。

今シーズンのラビーンは平均25.5得点を記録しリーグのエリートスコアラーの仲間入りを果たしたが、チームは中断時点で22勝43敗と低迷した。NBAは来月末に22チームでシーズンが再開されることになったが、ブルズはその22チームに選ばれなかった。

「正直最悪だ。今いろいろなことが起こっていて通常とは違う状況だけれど、がっかりもしている。僕らはプレーオフ争いに参加できるだけの実力がなかった。参加資格があると認めてもらうためには、やり方を大幅に変える必要があることが分かったよ」

オールスター級の活躍をしているラビーンにとってブルズが22チームから漏れたことは屈辱的な体験だった。NBAから、プレーオフに進むのには相応しくないないチームだと烙印を押されたようなものだからだ。

「他の選手がどう思うかは分からないけど、僕は勝てるチーム、勝てる選手になりたい。僕はプロ入り6年目だけど一度もプレーオフに出たことはない。つまり、本当に意味のある試合を経験したことがないんだ。もちろんNBAの試合は毎試合意味がある。ただ、プレーオフでチャンピオンを目指して戦う機会が僕にはまだない。これからも努力を続けて、キャリアを積み重ね次のステップへ進めるように頑張りたい」

自分の成績だけでなくチームのためにコミットしてきたラビーンにとって、コーチや球団運営の課題が浮き彫りになった今シーズンはフラストレーションの溜まる1年だった。それでも、ラビーンは成績不振はあくまで選手の問題だと話し、勝利への意欲を見せた。

「選手から始まっていると思う。コートでプレーするのは選手だからね。コーチや運営側もそれぞれの仕事にベストを尽くす必要があるけど、選手も努力を続けて成長しなくてはいけない。同じミスを繰り返してはいけないんだ。チームのアイデンティティを変えて、勝利の文化を築くためにチームの印象を変えなくてはいけない。今年は期待とはほど遠い成績だったけれども、チームは本当によく戦っていた。NBAでも最もハードワークするチームの一つだと思う。でも必要なのは勝利だ」