ジョー・イングルズ

妊娠中の妻、感染リスクが高い自閉症の息子を心配

NBA理事会と選手会は、7月末からオーランド近郊にあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内の施設での22チーム参加によるシーズン再開案を承認した。

6月後半からは各チームがトレーニングキャンプを開始する予定で、7月7日にディズニー・リゾートに集合し、2019-20シーズン再開に向けてギアを上げていく。ようやく日程も決まり、これからという矢先、ジャズのジョー・イングルズは難しい決断を迫られている。新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断されて以降、家族の身の安全を最優先にすると言い続けてきた彼は、妊娠中の妻と、3歳の双子の息子を置いてディズニー・リゾートに向かうことを心配している。

シーズン再開が可能になった現状を喜びつつ、イングルズは『The Zone Sport Network』に「違った側面もあって、『家族のことはどうする?』と考える自分もいる」と語った。

オーランドに家族を連れて行ける可能性もあるが、まだ事態が終息したわけではないため、妻が妊娠中であること、そして免疫系の機能が低い自閉症の息子を抱えていることを考えると、現実的な選択肢ではない。

イングルズは、家族を先にオーストラリアに帰国させる方法も検討していると話したが、その方法も簡単ではない理由があるという。「オーストラリアに戻ると、2週間はホテルでの隔離生活になる。妊娠中の妻、それからもうすぐ4歳になる2人の息子にとっては大変なこと。自宅でも隔離生活は大変なのに、ましてやホテルでなんて無理」

西カンファレンス4位のジャズにとって、イングルズは欠かせない大きな戦力だ。イングルズもチーム内での立ち位置を自覚しているからこそ頭を抱えている。ジャズ、そして家族にとって最善の方法が見つかることを願いたい。