緊張感やワクワクで気持ちが上がっています
昨年のFIBAアジア選手権で優勝し、アジア王者としてリオ五輪に臨む女子日本代表は、6月の2度にわたるヨーロッパ遠征を終え、国内で合宿を行っている。明日からはセネガル代表を迎えて、国際親善試合3連戦を実施。日本のファンの見守る中でチームの完成度を試す。
今回のセネガル戦は、今まで作ってきたもの、そして新しいものを試す機会になる。内海知秀ヘッドコーチは『新しいもの』についてこう説明する。「今まで外角のシュートのフォーメーションが多かったんですが、それにプラスして今度はインサイドで点を取れるようなオフェンスをしたい。日本の対戦相手からすると、どうしても外角のシュートを抑えて来る。そこでインサイドのプレーをすることでバランスが取れてきます。今までもペイントエリアで点を取ってきていますが、個人の1対1を含めたシステムを少しずつ取り入れていきます」
ヨーロッパ遠征で多くの試合を重ねた結果、オフェンスの幅は広がっている。もっとも司令塔の吉田亜沙美にとっては『うれしい悩み』だ。「セットオフェンスが増えるのはうれしいですが、どれを使うかすごく迷います」と吉田は言う。「私も含めたポイントガードが、それぞれのプレーをどの場面で使えばいいか、セネガルとの対戦の中で冷静に判断して、試合を組み立てていくことがポイントになります。ポイントガードは全ポジションを覚えなくてはいけないので大変ですが、しっかり頭に入れて。新しいプレーを五輪までに完璧にスムーズに、オフェンスでしっかり点を取れるように、まずはセネガルの試合でしっかりやりたいです」
リオ五輪本大会まであと1カ月。吉田は「オリンピックが近付くにつれて緊張感やワクワクで気持ちが上がっています」と今の心境を語る。「チーム自体もメダルを目標に、みんなが同じ方向を向いてステップアップしています。雰囲気もすごく良いと思います」
今回のセネガル3連戦は久々の日本での試合であり、ファンの前でプレーを見せることができる。吉田は言う。「オリンピック前に日本でやれる最後の親善試合なので、私たちもすごく楽しみです。日本のバスケがどれだけ楽しいか、まずは日本のファンに知ってもらいたい。皆さんに応援したいと思ってもらうためには、まず私たちが楽しむことが大事です。私たちが楽しんでやっていれば自然と周りに伝わって、見ている人も楽しいと思いますので、日本のバスケット、走るバスケットをしっかりとコートで見せます」
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7月5日(火)等々力大会:川崎市とどろきアリーナ
7月8日(金) 小田原大会:小田原アリーナ
7月9日(土) 東京大会:国立代々木競技場第2体育館
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