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優勝に必要なラストピースは『ミスター・クラッチ』

NBAキャリア16年でオールスターに7回選出されたジョー・ジョンソンが最も欲しいタイトルはNBA優勝だ。そして、今シーズンようやくその目標にたどり着く可能性を得た。

今シーズン開幕をジャズで迎えたジョンソンは、トレードデッドラインに成立したトレードでキングスに移籍。だが、再建途中のキングスでプレーする意思はなく、早々に契約バイアウトを成立させると、優勝候補ロケッツと契約を結んだ。

ロケッツは、昨年のオフにクリッパーズと大型トレードを成立させ、ポイントガードのクリス・ポールを獲得。今シーズンはジェームズ・ハーデンとポールのデュオを中心に、西カンファレンス1位(44勝13敗)でオールスターブレークを迎えている。

この3年間、西カンファレンスはウォリアーズの『1強』状態が続いている。今シーズンも優勝候補に挙げられている王者の対抗馬となる西カンファレンスのチームはロケッツしかいない。ジョンソンもチーム内の熱を感じているのだろう。2月21日の練習後、「優勝を目指しているハングリーな選手と一緒にやれてうれしい」と語った。

これまでに所属したセルティックス、サンズ、ホークス、ネッツ、ヒート、ジャズでは優勝に縁がなかった。だが、ハーデン、ポールを中心に、若手とベテランが噛み合うロケッツならば、悲願が叶うかもしれない。リーグ屈指の勝負強さを誇る『ミスター・クラッチ』の闘志は、後半戦の再開を前に静かに燃えている。