ダニー・グリーン

「プレーオフで勝敗を分けるのは『Xファクター』」

2019-20シーズンの最もホットな話題の一つがプレーオフで実現する可能性があるレイカーズvsクリッパーズの『LA決戦』だ。新型コロナウイルスのパンデミックによりプレーオフを含むシーズン再開が危ぶまれていたが、隔離された場所でのシーズン再開プランが協議されており、ロサンゼルスのライバルチームの激突が現実味を帯びてきた。

レイカーズのダニー・グリーンは先日、ESPNの『First Take』に出演しカワイ・レナードを中心としたクリッパーズをどう守るのかについて語った。「アンストッパブルなのはレナードだけではない。リーグには止めることが難しい選手がたくさんいるが、封じ込めることはできる。特にプレーオフでは対戦チームのオールスター選手やスーパースターを封じ込め、ロールプレーヤーを抑えるのが最善策だ」

ディフェンスと言えば、1on1の場面を想像しやすいが、実際はチーム全員の努力によってディフェンスは成り立っている。グリーンはチームでレナードがボールに触る回数を減らす必要があると考える。「個人ではなく集団として彼を封じ込め、ボールに触る回数をなるべく減らせるようにベストを尽くすだけだ。シュートの成功回数を減らし、彼の日ではないことを願うよ」

クリッパーズはレナードとポール・ジョージのデュオの他にも今シーズンシックスマン賞有力候補のモントレズ・ハレルとルー・ウィリアムズ、シャープシューターのランドリー・シャメットらがいる。グリーンの考えるクリッパーズ攻略法はロールプレーヤーを抑えることと、『第3の男』を生まないことだ。

「エース以外の選手が爆発するようなことは避けたい。もちろんジョージ、ウィリアムズ、ハレルは抑えに行く。でもプレーオフで勝敗を分けるのは彼らではなく、大舞台で急に力を発揮する選手、『Xファクター』だ。シリーズの流れを変えられるロールプレーヤーが各チームに2、3人はいるからね」