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ドラモンド「誰もダイブしない姿勢が問題だ」

ピストンズは27勝29敗と借金生活でプレーオフ圏外に留まっている。電撃トレードでブレイク・グリフィンを獲得し、グリフィンのデビュー戦でキャバリアーズを撃破した。そのまま5連勝を記録したものの、その後は敗れ失速。クリッパーズに敗れた2月9日の時点では、古巣相手に勝てなかったグリフィンは悔しがりながらも「これもNBAさ。次で勝てばいいんだ」と余裕を見せていたが、ホークス、ペリカンズにも負けて3連敗となると穏やかではない。

クリッパーズとペリカンズはカンファレンスこそ違え同じような成績でプレーオフ当落線上にあるチーム。さらにホークスは今シーズンのボトムチームの一つで、ここで3連敗は想定外だ。

特に103-118で敗れたペリカンズ戦の出来はひどく、指揮官スタン・バン・ガンディは「特にディフェンスでは何一つうまくやれなかった。ボールとリングの間にポジションを取ることさえできないんじゃ勝てない。ここ3試合すべて、ウチは勝ちに値しない」と吐き捨てた。

ペリカンズはアンソニー・デイビスが38得点10リバウンドと大暴れ。アンドレ・ドラモンドとグリフィンが2人で守っても止められなかった。グリフィンはまだ新チームに馴染んでないから仕方ない? しかしペリカンズでは同じくトレードされたばかりのニコラ・ミロティッチがハードに戦い、21得点12リバウンドで勝利に貢献している。

ドラモンドは自戒の念も込めてこう語る。「ペリカンズのような効果的なプレーができていない。でもそれ以上にルーズボールに誰もダイブしない姿勢が問題だ。5連勝の反動かもしれないし、疲れているのかもしれない。それが何であろうが、このプレーは言い訳できない」

「グリフィンが来て僕たちは大いに興奮した」とドラモンドは言う。「5連勝はそのおかげ。でもこれからは、彼を含めた新しいチームを調整する時期だ」

しかし、8位ヒートまで3ゲーム差。レギュラーシーズンは残り26試合しかない。グリフィン獲得という賭けに出た以上、プレーオフ進出を逃すわけにはいかない。ホークス戦に敗れた後、バン・ガンディは「ウチのディフェンスは悪臭を放っている」とコメントしたが、指揮官に求められるのはチームを罵倒する言葉ではなく、戦力のポテンシャルを発揮させてチームを勝利に導くこと。オールスターブレイク前の最後の試合はホークス戦。3日前の敗戦を繰り返すわけにはいかない。