ビクター・オラディポ

「ケガをして僕の仕事が終わったわけではない」

ペイサーズのビクター・オラディポは2019年1月に右足大腿四頭筋腱断裂という重傷を負った。1月29日のブルズ戦でおよそ1年ぶりにケガから復帰したが、彼が理想したようなパフォーマンスは発揮できていなかった。新型コロナウイルス感染拡大によるシーズン中断まで13試合しか出場できず、試合勘を取り戻せないまま再び試合に出れない状況になった。

オラディポのケガの状態はまだ100%ではないが、本人は実力を証明するために早期のシーズン再開を希望している。「最終的には偉大な選手の1人として名を刻みたい。ケガをしてしまったからといって僕の仕事が終わったわけではない。僕のレガシーは終わっていない。膝のケガは道にある小さな障害物のようなものだ。昔『もし君が簡単な道を歩いているなら、その道は間違っている』と言われたことがある。だからケガを『道にある障害物』というのは好きではない」

オラディポは2018年、19年と2年連続でオールスターに選出され、18年に最も成長した選手に送られるMIPを受賞。ペイサーズでエースの地位を確立していた最中にケガで長期離脱を余儀なくされた。

「個人的にはリスペクトされてないと感じる。特に気にしていないし、理解もしている。活躍していたのは1年と数カ月くらいだったからね。僕にはまだ証明しなくてはいけないことがたくさんある。世界中のファンに僕の名前を覚えてもらいたい。そのために僕はすべきことをやっている。まだ成し遂げていないことがあるから、以前より強くなって戻ってくるつ
もりだ。達成すべきこと、達成したいことがたくさんある。名前を思い出してもらえるようになりたい」

2021年にペイサーズとの契約が切れるオラディポは、次の契約のためにもケガの影響がないことをプレーで証明する必要がある。ペイサーズは東カンファレンスで5位につけており、シーズンが再開されればオラディポにはふさわしい舞台が用意されている。