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憶測は多かったが、NBAとして初の具体的な発表

新型コロナウイルス感染拡大により3月中旬から2019-20シーズンを中断させているNBAが、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでのシーズン再開について、ウォルト・ディズニー・カンパニーと協議していることを発表した。

リーグの声明によれば、7月下旬からのシーズン再開に向けて協議中で、公衆衛生の専門家、政府関係者とメディカルガイドラインを制定して選手、関係者の安全を保ち、チームは同施設に滞在しながら試合、練習をこなす方向で話し合いを進めているという。

シーズン中断以降、様々な憶測ばかり伝えられてきたが、リーグがシーズン再開時期、開催地などに関して具体的な発表を行ったのは今回が初のこと。再開後にレギュラーシーズン残り試合を消化させるのか、プレーオフのフォーマットをどうするかなど、まだ検討すべき課題は多いものの、これはシーズン再開への第一歩と言っていい。

オーランドのディズニーリゾートは100平方キロメートルを超える広大な敷地を持つ、単なるテーマパークというよりは都市であり、その中にある総合スポーツ施設、『ESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックス』がNBAの舞台となる。

ディズニーリゾートのテーマパークやホテルは新型コロナウイルスの影響で休業しているが、ショップやレストランが入る商業施設は現地時間20日に営業を再開。マスク着用が義務づけられ、入場制限も行われているが、アメリカ政府の経済活動再開の方針に合わせる形で、これからいつもの賑わいを取り戻していくはず。ここにセントラル開催となるNBAがやって来ることになる。

感染者数が減少傾向にあるとはいえ、まだまだ予断を許さない状況が続く。それでもNBAは、シーズン再開に向けて動き出した。