ニックスはフランク・ニリキナの競争相手としてエマニュエル・ムディエイを獲得

2018/02/12
NBA&海外
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写真=Getty Images

ポルジンギスの大ケガで方針転換、若手の成長へシフト

2月8日のトレードデッドラインには、数多くのトレードが成立した。その最たる例はキャバリアーズのロスター大改造だったが、将来を見据えた補強を実行した再建途中のチームも少なくなかった。

ニックスは、ナゲッツ、マーベリックスとの3チーム間トレードにより、ポイントガードのエマニュエル・ムディエイを獲得。ニックスには、逸材と称されるフランク・ニリキナがいるものの、同じポジションのムディエイの獲得を決断した。

この理由をGMのスコット・ペリーが『ESPN』に明かしている。「今回のトレードは、フランクにとってネガティブなものではない。我々は彼を評価しているし、チャンスを与える。彼はまだ19歳だ。若いが、非常に優れた武器を多く備えている」

そう前置きした上で、ムディエイ獲得の理由がポイントガードの競争力を高めるためだと言う。「2人にとって良い効果を生むはずだ。彼らがコート上でそれを示してくれるのを楽しみにしている。彼らは将来的に楽しみなオプションになれると思っている」

ニリキナは1年目の今シーズンここまで、平均5.2得点、2.1リバウンド、3.3アシストというスタッツを記録。1年目からトリプル・ダブルを達成するなど、今後が楽しみなポイントガードの一人として注目されている。

ニックスに加わったムディエイにとっては、3年目の今シーズンが勝負の年だった。だが、ナゲッツではジャマール・マレーとのポジション争いに敗れ、4年ぶりのプレーオフ進出を目指すチームはムディエイを放出の決断。代わりにマブスからベテランのデビン・ハリスを獲得した。

ムディエイは、1年目こそ66試合で先発に起用されたものの、フィールドゴール成功率の低さが課題に挙げられていた。今シーズンはキャリアハイの40.1%まで成功率を伸ばしたが、アシストは1年目から2年続けて減少。マレーの台頭により出場時間も減り、完全に後れを取った格好となっていた。だが、新たな環境で選手の才能が開花する例は少なくない。

ニックスはエースのクリスタプス・ポルジンギスが左ひざ前十字靭帯断裂という重傷を負い、プレーオフ争いから大きく後退。球団は今シーズンをあきらめ、ニリキナに経験を積ませること、ムディエイとの切磋琢磨により選手として成長させる方向に舵を切り直した。

ジャレット・ジャックというベテランが今シーズンは先発ポイントガードとして起用されているが、今後はムディエイとニリキナに優先的に出場時間を与えることになるだろう。場合によっては、ムディエイをシューティングガードとして使い、ニリキナとのバックコートを試すケースも出てくるかもしれない。

2人は若く、力のあるポイントガードだ。1+1が3にも4にもなり得る。後半戦は、ニックスの新バックコートに注目したい。