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パワーからスピードへと重点を変え調子を上げる

サンダーでの1年目に臨んでいるポール・ジョージが好調を維持している。シーズン開幕後はラッセル・ウェストブルック、カーメロ・アンソニーとのケミストリー構築に時間を要し、チームの結果に繋がらない時期も経験した。しかし、エースのウェストブルックとの呼吸が合うようになってからチームの成績も伴うようになっている。

ジョージの好調の要因は、シーズン開幕後から取り組み始めた減量にあった。『CNHI Sports Oklahoma』によれば、シーズン開幕当初のジョージの体重は106kg。パワーフォワードとして起用されることを想定して身体を作っていたのだが、パワーフォワードとして出場する機会が増えたのはアンソニーだった。するとジョージは、トランジションの際にリーグでトップクラスのスピードを持つウェストブルックに遅れないように減量を開始。その効果はスタッツにも表れている。

昨年の12月20日以降、ジョージは平均24.7得点、フィールドゴール成功率49.4%、3ポイントシュート成功率44.8%を記録。開幕から12月20日までは平均19.8得点、フィールドゴール成功率40.5%、3ポイントシュート成功率40.4%だったことを見れば、違いは明らかだ。

ジョージ本人も減量の効果について「コートをアップダウンするのが開幕時期と比べて楽だね。自分にとっても良いことだし、足が軽く感じる」と語っている。

サンダーが8連勝を記録した1月13日から28日までの2マン・ラインナップのスタッツを見ると、ジョージとウェストブルックは1試合平均79.4得点(リーグ2位)も稼ぎ出した。1月下旬から4連敗を喫してブレーキがかかってしまったサンダーだが、2月6日には王者ウォリアーズを相手に125-105で勝利。同試合でジョージは38得点6スティール、ウェストブルックは34得点9リバウンド9アシストでチームの勝利に貢献した。

守備の要であるアンドレ・ロバーソンが負傷によりシーズン終了となり、まだまだチーム全体のケミストリーは不安定なところもある。しかし、ウェストブルックとジョージの連携が機能しているのは好材料だ。

あとは上がっていくだけ。後半戦もジョージ&ウェストブルックのデュオに注目したい。