多嶋朝飛

「意思を背中で見せてコートでもやっていきたい」

レバンガ北海道は今日、多嶋朝飛の2020-21シーズンの契約会見を行った。

多嶋はNBL時代の2013-14シーズンから北海道でプレーし、来シーズンで8年目を迎える。「来シーズンがどのように始まるのかなど、いろいろと先が見えない部分がありますが、コート内外でクラブに貢献できるように、価値を見い出して上げていけるように良い1年にしたいです」と意気込みを語る。

多嶋が引き続き北海道でプレーすることは決まったが、クラブとしてはまだ始動していなくて編成も決まってない。多嶋も「メンバーもガラリと変わりますし、ヘッドコーチも変わるので今までとは変わったレバンガになると思います」と言う。

「メンバー構成やチームスタイルを含めて先が見えない状態なので、今すぐに自分の役割はこれだとは言えない」と話した上で、長年、北海道に在籍し歴史や文化を知る選手としてやるべきことを語った。

「自分は先頭に立つタイプではないですが、意思を、そして背中でも見せてコートでやっていきたいです。長くレバンガにいる選手も少なくなってきている中で、レバンガが大事にしていることなどを桜井(良太)とともに引き継がなければいけないと思っています。そういう部分を含めて存在感をしっかり出してやっていきたいです」

多嶋朝飛

「激戦区で新しいレバンガをどう表現するか」

Bリーグは2020-21シーズンを東西の2地区制で行う。北海道は引き続き、強豪が集う東地区での戦いとなる。多嶋は「さらに厳しくなったなと感じています」と苦笑交じりでありながら、Bリーグ開幕からの4シーズンを東地区で戦い抜いた自信も語る。「上位チームがさらに東に集まった状態なので、簡単ではありません。ただ、Bリーグが始まってからずっと東地区で常に強豪チームとプレーしてきました。その中でしか得られないモノもたくさんあると思いますし、来シーズン無事にプレーできるのであれば激戦区で新しいレバンガをどう表現するか、どう戦っていくのかというのは、ファンの方たちも楽しみにしてくれていると思います。東地区でも戦えるチームだということを見せていきたい」

来シーズンは新たなヘッドコーチ、宮永雄太の下でプレーすることも決まっている。「まだコーチとしての宮さんの印象はそんなにありませんが、一緒にプレーしていた時はすごく誠実で、いろいろな経験をしてきたプレーヤーだと感じていました。当時はレンタル移籍でしたが、一緒にプレーした時はやりやすさをすごく感じていたので、その宮さんが北海道をどう作っていくのかが楽しみです」

そして最後にファンに向けてこのように語った。「今はできることを積み重ねて、シーズンがいつ始まっても良いように準備をしていきたいです。また、会場で皆さんの前で元気な姿でバスケットをしたいと思っているので、応援よろしくお願いします」

今まで『チームの顔』だった折茂武彦が引退し、多嶋は北海道の歴史を知る重要な選手の一人だ。本人が言うようにクラブの文化を継承しつつ、新生レバンガをチーム全員で作り上げる姿に期待したい。