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一瞬で観客の心をつかむインパクトが大事
来週末に開催されるダンクコンテストで優勝するためには、アイデアもさることながら、いかに観客、審査員の心を一瞬でつかめるか、そのインパクトが大事だ。
ダンクコンテスト史上最も印象に残るパフォーマンスの代表格に挙げるのは、1988年の大会でマイケル・ジョーダンがフリースローラインから決めたダンク、あるいは2000年の大会でビンス・カーターが肘までフープに突っ込んだワンハンドダンクのどちらかだろう。 2人のダンクの共通点は、常人離れした身体能力を目に見える形で示したこと。そして、そのカーターが期待する新人が今年のコンテストにエントリーしている。マーベリックスのデニス・スミスJr.だ。
スミスJr.は191cmながら恵まれた運動能力を武器に、1年目からマブスの先発ポイントガードを務める逸材だ。スミスJr.は、2月3日に敵地でキングスと対戦した際、カーターから「優勝しちまえ!」と言葉をかけられたという。もちろん、これはダンクコンテストへのエールだ。
まだ現役ではあるが、すでにNBAレジェンドと言えるカーターの言葉は、何よりも自信になる。マブス公式リポーターのアール・K・スニードによれば、カーターからの助言を受けたスミスJr.は、「これまでに決めたことがないダンクをコンテストで披露する」と誓ったそうだ。
優勝候補筆頭と言われたマジックのアーロン・ゴードンが負傷により出場を辞退したため(ジャズのルーキー、ドノバン・ミッチェルが代替出場)、勝負の行方は分からなくなった。レジェンドから背中を押されたスミスJr.には、是非ともダンクコンテスト史上に残るド迫力のパフォーマンスを見せてもらいたい。