フリーエージェント取得前の話題作りのため情報操作?
突如浮上したレブロン・ジェームズのウォリアーズ移籍という噂は、一瞬にして全世界に伝わった。この憶測報道については、レブロン自身が「ナンセンス」と一笑に付したが、一筋縄ではいかないようだ。
現在所属するキャバリアーズは、大スランプから抜け出せていない。2月7日のティンバーウルブズ戦は、レブロンの劇的ブザービーターにより140-138で勝利を収めたものの、昨年のクリスマスゲームからの20試合では7勝13敗と苦しんでいる。
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— Cleveland Cavaliers (@cavs) 2018年2月8日
そして、今オフにフリーエージェントの権利を得るレブロン周辺では、別邸を持つロサンゼルスに本拠地を置くレイカーズに移籍する噂が以前から存在する。このタイミングでキャブズ、そしてNBA全体を揺るがすウォリアーズ移籍の噂が出たのには、何か裏があるのではないかと言うのは、ホークスGMのトラビス・シュレンクだ。
シュレンクは『NBC Sports』とのインタビューで、「もしレブロンがウォリアーズに移籍したら、本当に驚くだろうね」とコメント。そして、ウォリアーズ移籍という憶測報道の情報源が、他の誰でもないレブロン自身ではないか、という自論を語った。
「彼はメディアを使う達人ということ。自分が望む話題を世の中に出すんだ。ソーシャルメディアを使った戦略にも長けている。私が思うに、今回の噂は、彼とスタッフが自らリークしたのではないか」
シュレンクは、以前ウォリアーズのフロントを務めた人物。今回の件について、レブロンが情報源であると断定しているわけではないが、長年の経験で得た直感が働いたのだろう。とはいえ、NBAチームのGMが、他チームの選手について名指しで言及するのは極めて珍しい。
まさかの『自作自演』説まで飛び出した今回の一件。真偽にかかわらずこれだけの騒動に発展してしまうのだから、やはりレブロン・ジェームズはNBA史を代表するスーパースターの一人だ。