写真=Getty Images
「騒ぎになって、チームメートに申し訳ない」
今夏フリーエージェントの権利を取得するレブロン・ジェームズが、オフに宿敵ウォリアーズとの交渉の席に着くという憶測報道は、ソーシャルメディアを一瞬で通じ世界中に伝わった。
コメントを求められたウォリアーズの面々も困惑した噂について、レブロン本人は一笑に付している。2月2日の練習後の取材に応じたレブロンは「聞いた瞬間、まず笑ってしまった」とコメント。そして、今後も続くであろう喧噪を抑えるため、「ここで優勝することしか考えていない。そもそも、今は『レブロンは優勝に向けて集中している』という話題になるべきだ」と、メディアの姿勢に釘を刺した。
「本当にナンセンスだよ。こういう噂は、自分がチームで取り組んでいること、チームメート、コーチングスタッフにとっての『面汚し』になる。今は、これからの数カ月でどうやって優勝できるだけのチームを作るか、それだけに集中している。俺が自分で言わない限り、真実ではない。自分のフリーエージェントの問題で騒ぎになって、チームメートに申し訳ない」
憶測報道にも腹を立てていないと言うレブロンは「唯一腹が立つこと」として、NBA識者たちがテレビ番組であらゆる憶測について語っていることを挙げた。
「トークショーでいろいろと言われるのは腹が立つ。『もしレブロンが○○をすれば、彼にとって最悪のケースになる』とか、『○○にかかわれば、彼のレガシーに傷がつく』とか、やかましいよ。自分にコントロールできないし、どうにでもできないことだから腹が立つんだ」
ヒートに移籍した2010年も、キャブズに復帰した2014年も、レブロンは区切りの時期に発表する場を設けてきた。今年の夏にも大きな決断を下すことになるが、本人が口を開くまで待つしかない。『NBAの顔』であるがゆえに、これからも一挙手一投足が報じられるだろう。だが、行き過ぎた憶測報道で得をする人間は一人もいない。