マイク・ダントーニ

名将ながらNBAファイナル進出の経験はなし

ロケッツのヘッドコーチ、マイク・ダントーニはダントーニは5月8日に69歳になり、NBAのコーチの中ではスパーズのグレッグ・ポポヴィッチ(71歳)に次いで2番目に高齢だ。それでもダントーニはシーズン再開後もコートサイドに立って指揮を執るつもりだ。

先日『ESPN』は、NBAの一部のゼネラルマネージャーが高齢のコーチや球団スタッフが試合会場に立ち入ることを懸念していると報じた。それは65歳以上の高齢者は新型コロナウイルスによる合併症が重症化するリスクが高いという米疾病対策センター(CDC)の情報に基づいている。その条件に当てはまるダントーニやポポヴィッチはリスクが高いが、ヘッドコーチ抜きで試合を戦うのはフェアではない。

ロケッツの関係者によれば、ダントーニ本人はシーズンが再開された後も指揮を執るつもりだと話しているという。ダントーニは現在ヒューストンの自宅で隔離しているが、コートサイドで指揮をするときにはマスクを着用するなどの対策を考えている。

ダントーニはヘッドコーチとしてこれまで668勝523敗、ロケッツでは213勝97敗の戦績を残している名将だ。それでも、サンズを率いていた2005-06シーズンとロケッツでの2017-18シーズンに西カンファレンスファイナルで敗退するなど、NBAファイナルに進出したことはない。年齢を考慮すればNBA制覇のチャンスはそう多くは残されていないため、ダントーニがリスクを取ってでも指揮をしたいと望むのも理解できる。