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若いセルティックスにはまだ伸びしろがある

1月27日に行われたセルティックスvsウォリアーズの一戦は、東西カンファレンスの首位チームの激突に相応しい内容だった。この試合を前に、ウォリアーズのケビン・デュラントは、「最終的に戦うことになるのは、彼らじゃないかな」という表現で、今シーズンのファイナルで対戦する可能性が最も高いチームにセルティックスを挙げている。

シーズン開幕前の時点では、レブロン・ジェームズのキャバリアーズが4年連続のファイナル進出が濃厚という見方が多かったものの、最近のキャブズは守備が崩壊し、日を追うごとに順位も下がり始めた。相対的に東カンファレンスの首位を走るセルティックスの評価は上がっている。

もちろん、キャブズが4年続けて東カンファレンスを制する可能性がないわけではない。レブロン・ジェームズが「レギュラーシーズンの順位は関係ない」と言えば、それが現実のものになると思わされる。実際、昨シーズンも東の2位でプレーオフに勝ち進み、カンファレンス決勝で首位通過のセルティックスを4勝1敗で撃破した。

しかし、レギュラーシーズンで2度しかないウォリアーズとの『ファイナル前哨戦』をキャブズもセルティックスも終えた今、どちらがファイナル進出に近いかを聞かれれば、開幕前には優勢だったキャブズと答えるのは難しい。

セルティックスは戦い方に不安定な部分は見え隠れするものの、東の首位を快調に走っており、若いチームだけにシーズン後半戦とプレーオフの経験でまだまだ伸びるだろう。そして何より、カイリー・アービングというスーパースターにしてチームリーダーを擁したことで、セルティックスはこれまでとは違うステージへと進んだ。

デュラントの予想通りに事が進むかどうかは、6月に明らかになる。