「この気持ちが僕を燃えさせてくれる」
昨シーズンのNBAファイナルで痛めた左膝のリハビリに励んでいるウォリアーズのクレイ・トンプソンは、2020-21シーズンから万全の状態で復帰できると見られている。
ケガをしてからのリハビリの様子や本人のショートインタビューで構成された『Kaiser Permanente』の動画が公開され、トンプソンは復帰までの過程や現在のモチベーションについて語っている。
「リハビリ中は自分を不甲斐なく思う時もあれば、もっとハードに練習に取り組もうという気持ちになる時もある。単純にジムで時間を過ごしたり、リハビリをこなせばいいわけではない。復帰に向けて頑張っている時の最大の障害は、精神的な部分だ。その弱っている気持ちに打ち勝たないといけない」
この動画では元NBA選手の父マイカル・トンプソンが、3人の息子に常に言い聞かせていたという3つのH『stay healthy, stay humble and stay hungry』(健康で、謙虚で、そしてハングリーなままでい続けろ)も紹介されている。
「辛抱強くやることで、気持ちの部分でも強くなれる」と冷静なトンプソンだが、ウォリアーズの王朝時代は終わったという周囲の意見には納得していない。
「他チームやメディア関係者、同じNBA選手から『王朝はおしまい。あのチームは素晴らしい時代を築いた』と言われるたびに頭にくるし、周りが間違っていることを証明したくなる。この気持ちが僕を燃えさせてくれる」
今は淡々と語るだけのトンプソンも、再びコートに立てば感情を爆発させるだろう。完全復活を目指す彼の復帰を楽しみに待ちたい。