ルディ・ゴベア

「これからは2人がそれぞれの意見を話す」

ジャズのバスケットボール運営部門エグゼクティブ・バイス・プレジデントのデニス・リンジーが5月5日にメディアの取材に応じ、関係悪化が噂されるルディ・ゴベアとドノバン・ミッチェルについてコメントした。

「2人は過去を忘れ、再出発しようとしている。これからはプロとして振る舞ってくれるはずだ。球団としても前に進みたいと思っている。2人はお互いがチームに必要だと言っていたし、一緒に球団のオーナーや球団幹部、コーチ陣、チームメートとも面会した。これからは2人がそれぞれの意見を話すだろう。それに、彼らだって心の底ではNBA優勝という目標を果たすためには、お互いが必要だと分かっている」

2人の関係が悪化したきっかけは、ゴベアの新型コロナウイルス感染が発覚したことだ。ウイルス検査で陽性が出る前ではあったが、ゴベアには会見で記者の録音機器にわざと触れるなどの軽率な行動があった。

その後、感染経路は不明だがミッチェルも新型コロナウイルスに感染していたことが分かった。ミッチェルはゴベアの軽率な行動に対して「冷静に受け止めるのに時間がかかった」と話すなど、2人の不仲説が浮上していた。

しかし、ゴベアとミッチェルは今年のオールスターにも選出されたジャズの中心選手だ。チームは2人を中心に構築していることから、関係修復は再優先課題だった。そして、今回の騒動の沈静化を図るためにも、リンジーは優勝という共通の目標が2人を繋ぎとめると話したのだろう。

リンジーが言うように、ゴベアとミッチェルが今回の事件を乗り越えているかはまだ分からない。しかし、個人的な感情を抜きにして、NBA優勝を果たすためにコート上ではプロとして今までと同様にケミストリーを発揮するはずだ。