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夏にはフリーエージェントに、去就への影響は必至

アンソニー・デイビスとの『ツインタワー』が本格的に機能し始めた矢先、ペリカンズのデマーカス・カズンズが、キャリアを左右しかねない重傷を負った。

1月26日にホームで行なわれたロケッツ戦の第4クォーター終盤、フリースローを外したカズンズは、自らリバウンドを奪いに勢いよくダッシュ。ボールを奪うことに失敗した直後、左足首付近を抱えて悶絶すると、たまらずコートに倒れ込んだ。あまりの痛みとショックから天を仰いだカズンズは、チームメートに引っ張られて右足だけで立ち上がると、両肩を担がれコートを後にした。

明らかに重傷と分かるケガの詳細について、ペリカンズ指揮官のアルビン・ジェントリーは、試合後「彼はアキレス腱を痛めた。明日、MRI検査を受ける予定だ」とコメント。チームから正式な発表はまだないものの、『ESPN』記者のエイドリアン・ウォジナロウスキーはリーグ関係筋からの情報として、カズンズのアキレス腱が断裂したと伝えた。

部分断裂か完全断裂か、その程度により復帰までのプランは大きく変わってくるが、いずれにしても今シーズンの残り試合全休は避けられない。またスターターに選出されたオールスターゲームへの出場も不可能となった。

ここ数シーズンで最も良いコンディションを維持し、シーズン終了となった一戦でトリプル・ダブル(15得点13リバウンド11アシスト)を達成したばかりか、チームも西カンファレンス2位のロケッツから勝利し、4連勝を飾った矢先の出来事だっただけに残念でならない。

試合後、相棒であるアンソニー・デイビスは「兄貴のような君がケガをする姿を見るのは辛い。でも、必ず以前より強くなってカムバックしてくれるはず。俺たちは、君の分もやるよ」と、Twitterで応援メッセージを投稿している。

通常、アキレス腱断裂からの復帰までには10カ月から1年を要すると言われている。また、選手生命を脅かすほどのケガは、オフコートでもカズンズに影響を与えるだろう。この夏フリーエージェントの権利を得るカズンズにとって、大型契約を手にする上で極めて重要な時期だった。

これから彼は厳しい時期を過ごすことになる。一日も早く完全なコンディションを取り戻し、コートに戻って来ることを願うばかりだ。