ビクター・オラディポ

4年8000万ドルをオファーか

5月に入り、NBAはドラフトコンバイン、ドラフトロッタリー開催時期の延期を発表するなど、新型コロナウイルス感染拡大が徐々にオフシーズンにも影響をもたらし始めている。

オフになれば選手との契約交渉も始まり、今年の夏にフリーエージェントの資格を得る選手の動向も気になるところだが、ペイサーズのエース、ビクター・オラディポの去就に関する噂も聞こえ始めた。

2021年にフリーエージェントになるオラディポは、2019-20シーズン前にペイサーズと延長契約に関して話し合ったが、思うような形で進展しなかったと、『ESPN』が報じた。

『SNY』によれば、ペイサーズがオラディポに提示した契約内容は、4年8000万ドル(約85億円)。2020-21シーズンに満了する契約が4年8400万ドル(約90億円)だったため、新契約の金額が本当ならば、彼に対する評価は良く言っても横ばいだ。

昨年の1月に右足大腿四頭筋腱断裂という重傷を負ったオラディポは、1月29日のブルズ戦で復帰。今シーズンは13試合に出場し平均13.8得点、3.2リバウンド、3.0アシスト、0.8スティールというスタッツを残しているが、ケガ前の状態と比べると、本来のパフォーマンスを取り戻せていないと言える。

インディアナ大出身のオラディポは、ペイサーズに強い思い入れを持っている。球団もエースが納得する条件を提示したかっただろうが、事前交渉が行われた今シーズン開幕前の段階では復帰時期も未定だった。

より高額な契約を手にするためにはコートで結果を残すしかない。そのことを誰よりも理解しているのは、オラディポ本人だ。現在の契約を満了するまでに延長契約にサインするのか、それとも2020-21シーズン終了までに再び選手としての力を証明し、大型契約を勝ち取るのか、今後も注視したい。