この状況に耐えられる体力がないクラブも
先日、NBAの代理人や球団幹部の一部が2019-20シーズンの中止を望んでいると報道がされたが、レイカーズのレブロン・ジェームズはそれは事実とは異なるとTwitter上で反論した。
「一部の球団幹部や代理人がシーズンのキャンセルしたがっているという報道を読んだが事実無根だ。僕の知る限り誰もそんな事は言っていない。安全が確保されればシーズンを終わらせたい。僕もチームもその準備はできている。キャンセルするべきじゃない」
レブロンが今回強く否定した報道によれば、今シーズンを今すぐキャンセルし来シーズンへの準備に集中したほうが良いと考える球団関係者もいるという。ある西カンファレンスの球団はシーズン中断による損害がすでに5000万ドル(約54億円)を超えており、再開してもそれにかかるコストを回収できるかどうかわかっていない。不透明な状況が約1カ月半続いてきたが、この状況に耐えられる体力がない球団もある。
NBAは依然としてシーズン再開に関する明確な判断を示していない。先日、練習施設の再開を許可する方針を発表したが、この施策は選手や関係者の安全確保のための予防策であり、シーズン再開に向けて前進したとは言い難い。
レイカーズは中断時点で西カンファレンスの首位に立っており、バックスやクリッパーズに勝利したことでNBAチャンピオンに最も近いチームと評されていた。それだけに、レブロンとレイカーズがシーズン再開を強く希望していることも理解できる。だが、現在優先されるべきは安全であり、シーズン再開によって感染が拡大するリスクは極限まで抑えなければならない。だからこそ、リーグも答えを出せずにいるのだ。