「ブラッドは今とても危険な選手になった」
ウィザーズのジョン・ウォールがバックコートでコンビを組むオールスタープレーヤー、ブラッドリー・ビールとの不仲説を否定した。
左アキレス腱断裂のケガのため2019-20シーズン全休中のウォールは、ESPNの『Game Time』に出演しビールとの関係は良好だと話した。「ブラッドとは何の問題もない。僕は彼と同じくらい勝利に執着している。僕は彼がいないと良いプレーができない。彼もまた僕がいないと良いプレーができないような気がするよ」
この発言とは裏腹に、ビールはウォール不在の今シーズンほぼ全てのスタッツでキャリアハイをマークしている。シーズン中断前まで59試合に出場したビールは平均30.5得点、6.1アシスト、フィールドゴール成功率45.5%、3ポイントシュート成功率35.4%を記録している。特に平均得点はロケッツのジェームズ・ハーデンに次いでリーグ2位の数字だ。
ウォールはビールの急成長を認めつつ、再び一緒にプレーすることを楽しみにしている。
「ブラッドは僕抜きでプレーする機会を得た。一緒にプレーしていたスターが抜けると、一段上のレベルのパフォーマンスが求められる。実際彼はそうやってプレーのレベルが上って進化したんだ。ブラッドのような選手と一緒にプレーするのが待ちきれないね。僕と一緒に試合に出ていたときは彼はまだ今のレベルに達していなかった。ブラッドは今とても危険な選手になったし、チームメートにも彼自身にもチャンスをより多く作れるようになった」
司令塔抜きで戦ってきた今シーズンのウィザーズは24勝40敗と大きく負け越しており、ビールの驚異的な得点力をもっていしてもチームの勝ち星は増えなかった。ビールの負担を減らすだけでなく、2人のコンビネーションによる得点の増加という意味でも、ウィザーズに足りないのはやはりウォールの存在だ。