リディームチーム

北京でのコービー秘話も披露

1997-98シーズンのマイケル・ジョーダンとブルズに迫った『The Last Dance』が大きな話題を集めている。さらに、コービー・ブライアントの現役最終年に密着したドキュメンタリー作品が鋭意製作中であることも判明し、NBAファンにとっての楽しみが増えている。

そして2人のレジェンドに続き、もう一つのドキュメンタリー作品が進行中であることが明らかになった。その題材は、2008年の北京オリンピックに出場した『リディームチーム』で、プロデューサーはドウェイン・ウェイドだ。

ポッドキャスト番組に出演したウェイドは「今は、2008年の『リディームチーム』のドキュメンタリー作品をプロデュースしている。僕も完成が待ちきれない」と語った。

『リディームチーム』とは、チームUSAが銅メダルに終わった2004年のアテネオリンピックからの名誉挽回のために結成された当時の最強メンバーによるアメリカ代表で、コービー・ブライアント、レブロン・ジェームズ、ウェイド、カーメロ・アンソニー、クリス・ボッシュ、ドワイト・ハワード、クリス・ポール、ジェイソン・キッド、デロン・ウィリアムズ、テイショーン・プリンス、カルロス・ブーザー、マイケル・レッドという超豪華な顔ぶれが集められたチームだ。

最強チームで臨んだチームUSAは、見事に北京の決勝でスペインを破って金メダルを獲得し、国際舞台であらためて最強の力を見せつけた。

ウェイドは12年前のオリンピックを振り返り、コービーに関するエピソードも披露した。英語以外にもスペイン語、イタリア語も堪能だったコービーは、他国の選手と対戦した際、その国の言語で挑発していたという。また、北京の選手村でも、コービーがスーパースターとして尊敬を集めた姿を目の当たりにしたとウェイドは話した。

「コービーは他国の選手とも、その国の言葉で言い合っていた。僕たちは何を喋っているか見当もつかなかったよ。それに、彼と一緒に選手村を歩いた時は、まるでマイケル・ジョーダンがパリを訪問した時のようだった。中国でのコービー人気はすごかったよ。試合中以外にも、他国の選手と相手の国の言葉で会話していたよ。あの当時の代表は世界トップの面子で構成されたけれど、なんといってもコービーは別格だったね」

コービーのドキュメンタリーと同様に、ウェイドがプロデュースする『リディームチーム』に迫った映像作品も完成が楽しみだ。