写真=Getty Images

今年のオールスターに限っての『悩み』

1月15日のオールスターファン投票締切日が近づく中、その結果を気にしているのがウォリアーズのケビン・デュラントだ。1月11日には第2回目の途中経過が発表され、デュラントは西カンファレンスのフロントコート部門1位(132万6059票)に。2位のアンソニー・デイビスとは70万票近く差をつけているため、スターターに選出されることはほぼ間違いない。

だが、彼が気にしているのは9年連続で選出されるかどうかではない。今年のオールスターに限っての『悩み』を抱えているのだ。

今年のオールスターで試験導入される新たな方式がデュラントの悩みの種。東西カンファレンスの最多得票選手はチームのキャプテンとなる。途中経過で西の最多得票はステフィン・カリー(136万9658票)だったが、デュラントとの差は4万票しかない。

キャプテンになれば、ファン投票によって選出されたスターターと、ヘッドコーチの投票で選ばれたリザーブから、両チームのキャプテンがカンファレンスに関係なく各選手を指名してチームを編成する。デュラントはこの役割を嫌がり、『The Athletic』に「やりたくないね。他の選手にやってもらいたいよ」と語っているのだ。

「オールスターに選ばれるのはうれしいけど、それ以外の余計なことはしたくない。ただプレーを楽しみたいんだ。新しいフォーマットは、これまでと違うクリエイティブなやり方だと思う。ファンにとっても面白いだろうね。でも、チームを編成する役目は、他の選手に任せたいよ」

「任せるよ」と言ったところで、もし西の最多票数を獲得すれば、その役割を担わないといけない。以前『GQ』とのインタビューで、「僕はリーダーには向かない」と自己分析したデュラント。果たして嫌な役割をこなさなければならなくなるのか、各カンファレンスの最多票数選手が明かされる1月18日のスターター発表を楽しみに待ちたい。