西カンファレンスはファン投票も大激戦に
昨年のオールスターゲームには、ウォリアーズからステフィン・カリー、ケビン・デュラント、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンの4選手が選出された。グリーンは、現在33勝9敗でリーグ最高勝率を記録しているウォリアーズから今年も4選手が揃ってオールスターに選ばれるべきと主張している。
だが、そう簡単な話ではない。ファン投票の途中経過では、カリーが西の最多票数(136万9658票)を獲得しており、このまま投票が締め切られれば、フロントコート部門1位のデュラント、3位のグリーンがスターターに選出される。ヘッドコーチによるリザーブ投票でトンプソンもオールスターに選出される可能性は高いが、確実とは言えない。それは、タレントを多く擁する西カンファレンスならではの問題だ。
グリーンは、2年続けてウォリアーズから4選手が選出されない可能性について、『ESPN』に「優秀な選手がウェストに来たからね。ジミーバトラーとカーメロ・アンソニーが西に来た。KAT(カール・アンソニー・タウンズ)は有望株だしね」とコメント。少なく見積もっても、西にはジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルック、バトラー、タウンズ、アンソニー以外にも、カワイ・レナード、ポール・ジョージ、デマーカス・カズンズ、クリス・ポール、デイミアン・リラードがいる。
そして、途中経過でガード部門7位の票数を獲得した新人ロンゾ・ボールがリザーブメンバーに選出される可能性も考えられる。そのため、ガード2選手、フロントコート3選手、ポジションフリーの2選手ずつの計14選手を選出するヘッドコーチの票が割れる可能性は十分にある。おそらく、カリーとデュラントは西のスターターがほぼ当確だろうが、グリーンとトンプソンが外れてしまう可能性があるほど、今シーズンの西カンファレンスはスター選手で溢れているのだ。
オールスターの先発メンバーは現地1月18日に、リザーブ選手は23日に発表される。NBA史上初の2年連続同一チームから4選手がオールスターに選出されるかどうか、ファン投票の締め切り、そしてヘッドコーチによる投票結果を楽しみに待ちたい。もしグリーンかトンプソンが落選すれば、グリーンがメディアの前で皮肉を込めた自論を展開する姿が目に浮かぶ。