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デリック・ローズ以来となるスター誕生なるか

ブルズのラウリー・マルッカネンが、ルーキーイヤーにしてNBA史にその名を刻んだ。マルッカネンは、1月10日にマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれたニックス戦で、キャリアハイとなる8本の3ポイントシュートを成功させ、自己最多33得点を記録。7フッター(213cm)以上の選手で1試合8本の3ポイントシュートを決めたのは、NBAでは過去にダーク・ノビツキーしかいなかった。試合はマルッカネンの活躍により、ブルズが122-119で勝利を収めた。

ここまで1試合平均15.4得点はニコラ・ミロティッチに続くチーム2位。ただ、ここまで42試合のうち12月中旬に3試合を欠場した以外はすべて先発出場しているマルッカネンと、アクシデントで序盤戦を棒に振ってまだ17試合にしか出ていない、しかも先発3試合のミロティッチでは貢献度が違う。また7.6リバウンドはチーム1位と、ルーキーにして開幕から堂々たる数字を残している。

『欧州のパイオニア』ことノビツキーとはプレースタイルも近いと言われているものの、大先輩以来となる快挙をルーキーイヤーに達成するほどのポテンシャルの持ち主だ。このまま順調に成長し続ければ、数年後にはブルズの新たな顔になっていることだろう。

試合を重ねるごとにたくましさを増しているマルッカネンだが、彼に限らずルーキーにとって大変なのはここから先。レギュラーシーズン82試合という長丁場を戦い抜くのは誰であっても苦労するもの。ニックスで『チームの顔』となったクリスタプス・ポルジンギスも、これまでシーズン後半戦に息切れする課題を抱えている。これをどう乗り越えるかが、マルッカネンにとってもブルズにとってもポイントとなる。

デリック・ローズ以来となるスーパースターがブルズに誕生するかどうか、これからが非常に楽しみな存在だ。