ルディ・ゴベア

ロッカールームでの振る舞いに難

先日、NBA選手で初めて新型コロナウイルス感染が確認されたジャズのルディ・ゴベアにトレードの噂が浮上した。原因はゴベアと同じく新型コロナウイルスに感染したドノバン・ミッチェルとの関係悪化だと言われているが、両者は今回のウイルス騒動の前から関係が冷え切っていたと『The Athletic』が報じた。

「ゴベアとミッチェルが新型コロナウイルスに感染するだいぶ前からジャズはゴベアに不満を持っていた。球団がゴベアを積極的に売りに出したり放出したりすることはないが、最優秀守備選手賞を受賞しチームの中心として活躍していた選手にしては獲得しやすい状況になっている。ゴベアが今シーズン後にジャズを離れることになっても驚きではない」

ゴベアとミッチェルは41勝23敗と好調なジャズに欠かせないデュオだ。ゴベアは平均15.7得点、14.3リバウンド、2.1ブロックを記録し、ミッチェルはキャリアハイの平均24.2得点をマークし、ともに初めてオールスターにも選出された。西カンファレンス4位に付けているチームの成績を見る限り、2人にはコート上で大きな問題はないが、ロッカールームでは以前から問題があったという。

ゴベアはチームメートの身体やロッカールームにある荷物に触れるなど不注意な行動が目立ち、試合後の会見でテーブルに置かれたマイクに直接手で触れるなど軽率な行動を取っていた。ゴベアを間近で見ていたミッチェルが、自身も感染していることが分かったあと複雑な心境になるのは理解できる。

ミッチェルは今シーズン終了後に契約延長を交渉する権利を得る。一方のゴベアは2021年にフリーエージェントになる予定だ。ミッチェルは『リーグのアンタッチャブルな選手のリスト』に載っていると言われており、ジャズが自ら手放すことはないだろう。ゴベアに関しては、長期的に見てミッチェルと良好な関係を築けるのか見極める必要がありそうだ。