『The Last Dance』の感想を語る
NETFLIXで公開されている『The Last Dance』は、1997-98シーズンのマイケル・ジョーダンを中心としたドキュメンタリー作品だ。当時の映像や関係者の証言をもとに構成されている作品は、第2話まで配信されていて、すでに高い評価を得ている。
第1話では、GMとしてブルズ黄金期を築いたジェリー・クラウスの人物像が描かれている。彼に対する評価はどうあれ、NBA史上最強チームの一つに数えられるチームを作った一人だ。しかし、時に非情な決断を下さなければならないGMは、孤独な立場にある。
クラウスと同様にウォリアーズをリーグ一強チームに導いたボブ・マイヤーズGMは、『95.7 The Game in the Bay Area』に出演した際に『The Last Dance』を見た感想を求められ、「今回のようなエピソードを見ると、何かを維持することの難しさを思い知らされる」と答えた。
「これは簡単には理解できないと思う。だた、あのジョーダンが『自分たちは結果を残している。まだ続けさせてほしい』と言ったところで、どれだけ成功を収めていようと、その最中にはさまざまな評価をく下され、金銭や名声も絡んでくるから難しいと思う」
そしてマイヤーズは、黄金期がずっと続かない理由を音楽バンドにたとえた。「だからこそ、バンドは一生続くものではない。彼らが解散に至る理由は、一つではなく数多くの力が働いてしまうからだ。それらを一つにまとめ続けるには、何かを犠牲にしないといけない」
「勝利のためだからといって、自分がやりたいようにできるわけではない。それでも優勝はできる。『The Last Dance』の面白さは、そこにある。(スコッティ)ピッペンのことや不仲など、いろいろと見られるだろうね。私はブルズを批判しているわけではない。それが自然なんだ。誰にでも起こり得ること。物事には終わりがあるんだから」
マイヤーズが作ったチームは、2014-15シーズンから5年続けてNBAファイナルに進出し、2015年、2017年、2018年に優勝した。だがウォリアーズは、昨年のオフにケビン・デュラントがフリーエージェントになって移籍し、アンドレ・イグダーラを放出した。そしてショーン・リビングストンも現役引退を表明し、リーグ一強と呼ばれたチームは解散した。ウォリアーズを支えるマイヤーズにとっても、『The Last Dance』は実に興味深い作品に違いない。
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— Netflix Japan (@NetflixJP) April 20, 2020