デンソーを破り皇后杯5連覇を達成したJX-ENEOSサンフラワーズの吉田亜沙美「まだこれから成長していける」

2018/01/07
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=鈴木栄一

主力が力を発揮し5連覇を達成

今日さいたまスーパーアリーナで行われた皇后杯決勝、JX-ENEOSサンフラワーズvsデンソーアイリス。

『女王』JX-ENEOSが優位と見られた一戦だが、第1クォーターはデンソーが16-15とわずかながらリードを奪う。エースの髙田真希が4本のフィールドゴールと2本のフリースローをすべて沈める10得点の活躍でチームを牽引した。それでも第2クォーターに入り、JX-ENEOSは大崎佑圭に代えて大沼美琴を起用するスモールラインナップを敷き、ズレを作らせず1対1で守り切り、24秒バイオレーション、バックコートバイオレーションを誘発。ディフェンスから流れを引き寄せた。

オフェンスでは宮澤夕貴が内外から得点し9得点、渡嘉敷来夢がインサイドを制し8得点を挙げ、25-13とこのクォーターを圧倒。一度流れに乗ると、あとはJX-ENEOSのペースで試合は進んでいった。後半、スターターに戻したJX-ENEOSは高い位置からプレッシャーをかけターンオーバーを誘発。インサイドの利を生かしたハーフコートバスケットと吉田のトランジションバスケットでリードを広げていく。第3クォーター残り58秒、宮澤の3ポイントシュートが決まり点差を20の大台に乗せると、最終クォーターは余力を残した展開に。最終スコア84-62で勝利した。宮澤がチームハイの19得点、渡嘉敷が17得点、大崎が16得点と主力が結果を出し、皇后杯5連覇を達成した。

圧勝も「決して強いチームではない」

第1クォーターはリードを許すも、終わってみれば大勝したJX-ENEOS。佐藤清美ヘッドコーチは、「第2クォーターから自分たちのバスケットができるようになって勝利につながりました。今大会は各チーム20点以上離して勝つことができたのでそういう意味では良い試合ができたと思います」と大会を総括した。

10得点9アシストを挙げチームを勝利に導いたキャプテンの吉田は、5連覇を達成し、さいたまスーパーアリーナでプレーできた喜びを語った。「まずはさいたまスーパーアリーナというこれだけの素晴らしい体育館でバスケットができたことをうれしく思っています。5連覇を達成できたこともチームとしてとても価値のあることだと思うので、この流れに乗ってリーグの後半戦に持っていきたいです」

JX-ENEOSは圧倒的な力で優勝まで駆け上った。それでも吉田は「決して強いチームではないので、まだこれから成長していけるチームだと思います」とチームの伸びしろを強調する。

Wリーグ前半戦にはトヨタ自動車アンテロープス戦に敗れ昨シーズンから続く連勝が止まった。その敗戦があったからこそ、余計な肩の力が抜けて高いパフォーマンスが発揮できたと吉田は言う。「選手としては負けて少しプレッシャーがなくなったからこそ、さらに緊張感持って臨めました。あれがあったからこそ、自分たちのスタイルを貫き通してやれて、その結果が優勝だったと思います」

皇后杯5連覇を成し遂げたが、チームの目標は最初から『2冠』だ。13日には再びデンソーとの試合が待ち受ける。優勝の喜びもつかの間、「トータルで負けているリバウンドが課題になるのでしっかり修正したい」と吉田の目はすでにレギュラーシーズンを見据えていた。