震災で出遅れたシーズンにチームを救う
レバンガ北海道は今日、内海知秀ヘッドコーチとの契約が満了し、退団となったことを発表した。
女子日本代表のヘッドコーチとして2016年のリオ五輪を戦った内海は、代表を離れた後に札幌大の客員教授に転身。その札幌大とレバンガ北海道が連携協定を締結したことで、人材交流の一環として2017年10月にアドバイザリーコーチ就任としてレバンガにやって来た。当初はフルタイムの契約ではなく、コーチ陣のサポートという役回りだったが、2018-19シーズンに就任したばかりのブラジル人指揮官ジョゼ・ネトが開幕から2カ月で退任することに。こうして2018年12月から内海がチームの指揮を執ることになった。
それでも昨シーズンは、開幕前に震災の被害を受けて出遅れた北海道には苦難のシーズンとなり、残留プレーオフまで戦ってB1残留を何とか果たしている。苦しいことばかり続く1年でチームが空中分解しなかったのは、内海の統率力があったからこそだ。今シーズンは立て直して激戦の東地区で奮闘するも13勝27敗、地区最下位ではあるが、シーズン中止の決定時点で自力残留のポジションを守っていた。
内海は退任の挨拶として、クラブを通じて次のようなコメントを発表している。
「これまでのシーズンを通して、チームの目標に向かって一丸となって選手と共に試合に臨んできましが、皆様の期待に応える結果を出すことができませんでした。しかし、私にとっては、スタッフ陣、選手たちと一緒にバスケットに情熱を持って努力し闘ってきたことは私の誇りです。本当に選手たちには感謝いたします。これからも北海道に愛されるクラブとしてレバンガ北海道の発展と選手たちの活躍を期待しています」
「最後に、これまでサポートしてくださったスポンサーの方々、ファンの皆様、ボランティアスタッフの皆様、北海道バスケットボール協会の方々など関係各位の皆様に心から感謝を申し上げ退任の挨拶といたします。ありがとうございました」
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