写真=Getty Images

デュラント自体が『最強の矛と盾』を備えた選手に

12月の大半をステフィン・カリーが欠場したウォリアーズだが、エース不在の11試合を9勝2敗で乗り切り、ロケッツをかわして西カンファレンスのトップに躍り出た。カリーがいないチームを攻守両面で引っ張ったのがケビン・デュラントだ。

もともとオールラウンダーで弱点のない選手ではあるが、やはりその得点力が目立つ選手。それでも今シーズンは守備が目につく。デュラントは、今シーズン守備での成長が著しい。開幕からの32試合でキャリハイとなる2.2ブロックを記録。リーグ1位の2.4ブロックを記録しているマイルズ・ターナー(ペイサーズ)との差はわずかだ。

そんなチームメートの活躍を身近で目の当たりにしているのがドレイモンド・グリーンで、今シーズンの最優秀守備選手賞候補に、デュラントを挙げている。グリーンは『SF Gate』にこう語る。「自分に投票権があるのなら、ケビンに票を投じるよ。少なくとも有力候補の一人だと思う。これまでは起こり得ないと思われていたけれど、彼は守備でも注目を集めている。今シーズンの彼は、守備でチームに大きく貢献してくれているんだ」とも続けた。

キャブズとのクリスマスゲーム、終盤の勝負どころでレブロン・ジェームズを抑えたディフェンスは大きなインパクトがあった。ジャッジ云々が議論されたのも確かだが、デュラントが素晴らしいディフェンスを見せたことに異論の余地はない。